芭蕉記念館

次長に聞く

芭蕉記念館

「奥の細道」と聞いて、その作者を答えられない人は少ないと思います。松尾芭蕉は、日本人ならだれもが知っている江戸時代の俳人。そんな身近な俳人の記念館が、豊洲からほど近い深川にあります。
そこで今回は、深川にある「芭蕉記念館」を取り上げ、次長にお話をお聞きしました。

芭蕉記念館
芭蕉像がある芭蕉庵史跡展望庭園は、隅田川を臨む絶好のロケーションにあり、眺めも良好です。

芭蕉記念館

芭蕉記念館設立の背景

1917年、この地、常盤一丁目から「(伝)芭蕉遺愛の石の蛙」が見つかりました。この出土をきっかけに地域の住民の方々が、松尾芭蕉のゆかりの地として、その業績を称え、併せて芭蕉稲荷神社とともに大切に後世に伝承したいという思いから、1981年、当館が開館しました。芭蕉は、1680年37歳の時、この地にあった草庵に移り住みました。また、この地は、あの有名な「奥の細道」の出発地でもあったのです。
だれもが一度は聞いたことのある「古池や 蛙飛び込む 水の音」の俳句も、実はこの地で詠まれたものなのです。


芭蕉記念館趣のある正面の門構え。

芭蕉記念館

館内の特徴について

当館は、3階建ての建物となっており、3階が常設展示、2階が企画展示、1階が受付や会議室となっております。図書館には、俳文学関係の書物を多数所有しており、閲覧することができます。2階にある研修室は落ち着いた和室で、句会などが行われています。
周辺には、芭蕉稲荷神社や採荼(さいと)庵跡、芭蕉庵史跡展望庭園などがあり、芭蕉像をご覧いただけます。


芭蕉記念館企画展では、俳文学関係の各種資料が閲覧できます。

芭蕉記念館裏木戸を出た隅田川沿いにある印象的なモニュメントには、芭蕉の数々の句が記されています。

来館されるお客様について

年間約一万八千人の方が来館されます。地元の方はもとより、俳句好きの方や芭蕉ファンの皆さんが全国津々浦々から来られます。また、昨今の深川地域の人気にあわせ、深川歴史探索の方、街歩きファンの方々が来館されます。また、地域の小中学生が、江東区の学校教育の一環として毎年来館します。海外からのお客様は、まだまだ多くはありませんが、オリンピックに向け、訪日客を迎える準備として英文リーフレットの作成も始まりました。芭蕉ゆかりの地で構成する毎年の「奥の細道サミット」も、2020年にあわせ開催候補として名のりを挙げております。

芭蕉記念館本館2階にある研修室(和室)では、奇数月に館主催の句会が開催されています。

最後に一言

深川は、豊洲のすぐそばです。門前仲町の富岡八幡宮や成田山深川不動堂は何度も訪れになったことがあるでしょう。そこから少し足を伸ばし、清澄庭園、深川江戸資料館も含めた深川散策として当館に是非お越しになってください。
富岡から常盤にかけてのいわゆる深川エリアには、芭蕉をはじめとする句碑が20箇所近くあります。句碑をめぐる街歩きもまた楽しいものと思います。
ご来館お待ちしております。

芭蕉記念館次長芭蕉記念館次長 二川 薫


公益財団法人 江東区文化コミュニティ財団 江東区芭蕉記念館

芭蕉記念館

アクセス

・都営新宿線、都営大江戸線 森下駅から徒歩7分

〒135-0006 東京都江東区常盤1-6-3
TEL:03-3631-1448 FAX:03-3634-0986
芭蕉庵史跡展望庭園(本館から徒歩3分)
東京都江東区常盤1-1-3
https://www.kcf.or.jp/

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