大人のミニカー

ヤマト宅急便 クール宅急便車M8010号

ヤマト宅急便 クール宅急便車M8010号

国土交通省がこの7月に発表した2016年度の宅配便取扱個数は前年比7.3%増の40億1861万個と初めて40億個を突破し、過去最高となった。最近、毎日のようにメディアが取り上げている物流業界のドライバー不足、労働条件の深刻な問題を裏付ける数字だ。
ネット社会(インターネット通販)の実情でもある。生活者のインターネットからの商品購入はもはや特別なことでなく日常となっている。
確かに、私自身においても物の購入の半分はネットで注文するし、マンションの地下では宅配業者の出入りが凄まじい。

2016年度のヤマト運輸の宅配便取扱量は、なんと18億6756万個(前年比7.9%増)。市場の45%強を占める。1日に置き換えると、約480万個、この数の荷物が日本中の家庭(オフィス)に届けられていることになる。となると、街中でクロネコヤマトを頻繁に見かけるのは不思議ではない。一方で、このデリバリーのために、どれだけの人が、毎日車に荷物を積み、車で駆け巡り、各家庭のドアをたたくのかと考えると社会問題化する理由がわかる。
そりゃあ、大変だわ。
前置きが長くなったが、今回取り上げたのは、そのヤマト運輸の宅配便業務用車両のクール宅急便車。冷蔵タイプは0〜10度、冷凍タイプはマイナス15度以下の温度で、品物の鮮度を保つ、まさに「クール」な状態で荷物を届けるという優れもの車。
私も、お酒や採れたて果物など何度も利用している。この手の品物は、保存状態がすべてで、ちょっとした温度変化で商品が危うくなる。
こんなリスクのあるビジネスをよくまあやっているなとこれまた感心する。
この夏は、猛暑が予想されたが、雨の多い天候が続いた。このクール宅急便車の活躍はいかがだっただろか。
今後は宅配ボックスの設置など、問題の解決策が検討されているが、このクール便、宅配ボックスとなるとこれまた難しい。

インターネットによって身の回りの生活は劇的に便利になった。が、どこかで必ずその歪み(ひずみ)が生まれているのも事実。この車はその象徴とも言える。
がんばれ、クロネコヤマト!

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