秋の花あしらい

ワレモコウとアマランサスのアレンジメント

暦は9月、長月。
これからの季節は重陽の節句(9月9日)、中秋節(9月21日)、秋分の日・お彼岸(9月23日)と祭事が続きます。
せっかく日本で暮らしているのですから、家族団らん、友人たちとの語らいの時、そして静かに一人過ごす時間など、祭事に合わせた花や秋らしい草花を飾ってみてはどうでしょう。きっと、残暑で疲れた体と心にひとときの安らぎを与えてくれるはずです。

今回選んだ花材は、秋の山里に咲くワレモコウ(吾亦紅)と、食べ物としても知られているアマランサスです。
それぞれの形に特徴があり、一緒に活けても別々に飾っても、秋らしい雰囲気を醸し出してくれます。

 
 

ワレモコウ(吾亦紅)バラ科・ワレモコウ属

秋に枝分かれした茎の先に、楕円形をした赤紫色の花穂をつける植物です。
日当たりのいい川の土手や草原、里山などで秋風に揺らぐ姿を見かけた方も多いのではないでしょうか?
ワレモコウは、花に見える4つの萼が木瓜紋が4つに割れたように見えることから「割木瓜」。また、花の形が坊主の頭のように見えることから「坊主花」、そして花によくトンボが止まることから「蜻蛉花」など様々な呼び方で親しまれてきたそうです。
そして、観賞用としてのイメージが強い花ですが、晩秋の頃に採取された根茎を乾燥したものが、生薬の地楡(じゆ)です。 漢方では下痢止めや、傷の止血、やけどに効くとされているとか。
花言葉は「変化」「もの思い」「愛慕」。
「我も恋う」と万葉集では詠まれたこともあるそうです。


アマランサス ヒユ科・ヒユ属

古くから、観賞用、食用として栽培されてきた植物です。「はげいとう」の仲間で、中・南アメリカの熱帯高地では歴史の古い栽培植物です。穀物および野菜として利用されてきました。日本へは、江戸時代に観賞用として入ってきたと言われています。
品種も多く、鑑賞用・野菜用、穀物用など60種類以上あるそうですが、「ひもげいとう」と呼ばれる品種が最も多く栽培されているそうです。
日本でも、近年の健康志向への関心の高まりから注目のスーパーフードとしてもてはやされているのが、この花の種です。
その栄養価はとても高く、カルシウムや鉄分、マグネシウムの含有量が多く、得にカルシウムは同量の白米に比べると約30倍で、鉄分は約40倍だとか。
また、脂肪を燃焼させるリジンという必須アミノ酸や中性脂肪を減らすスーパービタミンEも含まれていて、貧血や便秘の予防や美肌、ダイエット効果をもたらすとのことです。まさに女性にとっては夢のような食べ物ですね。
今回は食用としてではなく、観賞用としてご紹介しています。
ひも状の花の咲き方に特徴があり、ブドウのように垂れ下がるように咲き、一つ一つの花は丸い形がまるで毛糸のボンボンのようでとても可愛らしいです。
花言葉は「粘り強い精神」「不老不死」「不滅」。

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