レコードのある暮らし

東陽町 ダウンタウンレコード

アナログと豊かさの関係性。

今の時代は、昔あったアナログなものがデジタルに置き換えられて、世の中に溢れています。私達はふとまわりを見てみると、軽量化、小型化された便利なものに囲まれていて、身近な「何でも屋さん」であるスマートフォンやパソコンに頼り切り。時間を確認するのに、腕時計はいらない、重たい本を持たなくても電子書籍で読書はできる、音楽もデータ配信されたものを選ぶことができます。 家の本棚は整理され、身の回りは確かにスッキリはするものの、なぜかふと物寂しいような気持ちにもなってしまいます。飛躍的に進んだデジタル化を否定するわけではないけれども、古き良きものを慈しむ気持ちも、忘れたくないものです。手軽に、便利に、合理的に、ということばかりに気を取られてしまうと、アナログ的なものの持つ普遍的な「良さ」を、いつしか手放してしまうのかもしれません。 今、様々な世代の方に、レコードやカセットテープなどのアナログ回帰な趣きが高まっているとの見方もあります。今回は上品倶楽部では、懐かしいレコードに触れられる、東陽町のダウンタウンレコードを訪れてみました。

レコードがある時間。

たくさんのレコードが入っている棚。一枚一枚、自分の手で探りながら、好みの音楽を見つける喜び。気になるジャケットに目を引かれて、試聴させてもらいながら、店主の方としばし会話を楽しむ。 インターネットで検索すれば、ほんの数秒で、すぐに欲しいものが見つかるこの時代に、レコード店でおこなう行動は手間も時間もかかりますが、それは情緒的なものを伴っているように感じます。 音楽はこころで聴くものであるならば、それを選ぶときにも、人のこころが深く影響をするということも十分あり得ることでしょう。 音楽で心を震わす経験をしたことのある人ならば、そういう出会い方をしたレコードが、自分にとってどんなに大切な宝物になるかも想像できることでしょう。 アナログは確かに、「手」がかかります。場所も必要になります。ですが、それさえも「愛しい」と感じるほど、価値があると思えた人には、見えないなにかを取り戻すきっかけにもなるかも知れません。 こころを動かすような、懐かしい一枚、まだ知らない素晴らしい一枚に、出会いに行きませんか。

ダウンタウンレコード 店主土田さんオススメの5枚

The Golden Leaves「A Love Affair」
シタールがアクセントになった米国西海岸産イージーリスニング作品。ウィンゲイト・ペイン撮影によるジャケットは溜息の出る美しさ。

Ranny Sinclair「Another Autumn」
マーゴ・ガーヤンの系譜に連なるウィスパーヴォイスが堪らなくキュートなハイブロウポップス。

Tom Waits「Closing Time」
ビートニクの流れを汲むシンガーソングライターのデビュー作。満月をグレープフルーツに例えた感傷的バラード「Grapefruit Moon」収録。

佐野元春「自由の岸辺」
13歳の時からずっと私のアイドル、佐野元春の最新作。

Larry Carlton「Alone/But Never Alone」
フュージョン界の名ギタリスト、ラリー・カールトンによるアコースティックギターアルバム。繊細なギタープレイに聴き惚れる。

 


店主:土田義周さん
朗らかなお人柄でオススメの作品など気さくにお話ししてくれます。
レコードの買い取りも行っているので、お家で眠っているレコードがあればぜひお持ちください。

ダウンタウンレコード

〒135-0016 東京都江東区東陽3-27-3地図
TEL: 03-3645-0155
営業時間: 13:00~20:00
定休日: 火・水曜定休
アクセス/東陽町駅1番出口より徒歩3分


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