想いもせず帰宅の我、驚き一歩後ずさる
概ね2年の歳月、夫の写真傍らに、白ワインのコルク弾ける
翌、宣言解除の酒席、賑わい訪れ、マスク越しの店主の笑みに安堵す
昨日までの真夏日も、もつ鍋の美味さに一気に退散す
3泊4日、旅慣れし義妹、見送りの車降り、迷いなく改札口へ
振り返り、手を挙げ、小走りにホームへ向かう
お互い言葉もなく、悲しみの湧水口に蓋をし、無事を祈る
義妹が連れてきた冷気、その日より街は秋を装う
残された義妹のシャツ 秋空の下 取り込む
writer ライター
多羅尾 伴内
酒と旅と歌をこよなく愛し、
それらが焚き火とともにあれば、千夜一夜の話を紡ぎ出す…
そんなステキな話をお伝え出来れば…遥か九州の地より、愛を込めて
それらが焚き火とともにあれば、千夜一夜の話を紡ぎ出す…
そんなステキな話をお伝え出来れば…遥か九州の地より、愛を込めて