先週、久しぶりに有休を使って山へと向かった。
登山というよりも、今回の目的は春ゼミの鳴き声が響き渡る森を歩きたかったからだ。
山梨と長野の県境で
そこはコナラやブナの樹林帯が続く場所。
この時期、山へのアプローチで、気分を上げてくれるのは
何といっても「春ゼミ」だ。
夏の終わりの「ヒグラシ」にも似た、どこか感傷的になるところも好きなのかもしれない。
1人、自分の足音だけが聞こえる中。
突然、その幻想的な空間にたどり着く。
松林が近くにあるからだ。
春ゼミは松の木に生息すると言われている。
不思議なもので、松林から離れると、その鳴き声は消えてしまう。
ほんのわずかな区間、初夏の山シーズンの到来を感じる事が出来る。
梅雨の晴れ間のこの日、自分の期待通りに春ゼミは鳴いていた。
世の中の騒ぎをあざ笑うかのようにも聞こえた。
writer ライター
コトヒラガクト
親の影響で幼い頃から山や川に慣れ親しんでいたので
今だにその影響が持続している40代の自由人
(仕事はしております)
特に、早朝の山と夕暮れの川の景色が好きです。
ちょっとのスキに、どこでもいいので自然が感じられるところへ
出かける時間を作っている。
今だにその影響が持続している40代の自由人
(仕事はしております)
特に、早朝の山と夕暮れの川の景色が好きです。
ちょっとのスキに、どこでもいいので自然が感じられるところへ
出かける時間を作っている。