作ってみないと分からない

aco|2020年10月30日

自分の体形と好みにあった服を、自分で作れたら素敵だなぁ、と思っていました。
今は既製品でいいものが安く手に入りますよね。
それをおしゃれに着こなしてる方もたくさんいて、うらやましい限りなんですが、私の場合どうもサイズがぴったりこないんです。

身長がないのでSサイズでよさそうなのですが、腕も足も太いので窮屈ですし、かといって大きなサイズでは胴体も腰もガバガバになってしまいます。
ここ最近のオーバーサイズのデザインは、首が開きすぎたり、不格好に見えちゃったりで、なんだかうまくいかないなぁ…とため息が出てしまいます。

そんなわけで、好みの布で、好みのデザインで、自分の体形にぴったりの服が作れたらなんて素晴らしいんだろう…とずっと思っていたのですよ。

まずは本屋さんで洋裁の本を探します。
初心者なので、難しいのはダメです。
私でもなんとかなりそうで、かつ服のデザインが好みのものを何冊か買ってきました。
トレーシングペーパーもたくさん購入しました。

ここまでで、実は8割満足なんですよねぇ。
実際に作るまでには数か月寝かせましたよ。

そして、先日実行に移すことにしました。
前見ごろにV字の切れ込みがはいった、ドルマンスリーブのシャツに挑戦です。
肩ヨークもついているので動きやすそうです。

まずは型紙を正確に書き写します。
数ミリ違うとズレてくるのは、コロナ中にシャツを一枚作った時の教訓です。
いざ肩を縫い付けようとしたら全然合わない。
しょうがないから無駄にギャザーをよせて縫い合わせたのですが、首周りの形があまり好みで無かったこともあって、結局お雑巾にしたのでした。

切った型紙を布にとめて、裁断します。
これも待ち針を打ちまくってできるだけ正確に。

と、ここまでで気力体力の8割くらい使ってしまいました。
時間もすごくかかりますし、こりゃあえらいことを始めてしまったなぁ…とコーヒーをすすりながら、
でももう戻れないしなぁと、一人心の中で小さく葛藤。

でも、進むことに決めました。

どうやら自分は、立体を作るのが不得手なようなんです。
45年も生きてきて知らんかったんかいと言われそうなんですが、
多分、知るたびに忘れてしまうんでしょうね。

縫い始めて、一番感動したのは前身ごろのV字が作れた時です。
本の通りに作っていても、自分が何をやっているのがよく分からなくて不安だったのですが…
ハサミで切込みを入れてひっくり返して、きれいなV字が出現した時は、思わず声をあげてしまいました。

恐らくここが、一つ目の山場だったのでしょう。
あともう一つは首周りの処理ですね。
バイアステープでぐるりと包み込むアレです。

裾を縫って、完成。
結局、出来上がるまで丸一日かかってしまいました。
ワクワクしながら着てみたのですが、これが全くピンと来なかったのですよ。
胴体が妙にブカブカで、V字もちょっと深すぎました。

達成感とがっかり感が同時に押し寄せて、なんともいえない気持ちになりました。

作ってみて「そりゃみんな服買うよなぁ」とつくづく思いました。
製作時間は人の何倍もかかっているでしょうが、これだけ労力を使って、
布も紙も糸もたくさん使って、そして望み通りのものができないんですもの。

そして、お店で売っている服を作っている方々に、心から尊敬の念を抱きました。
オーダーメイドでスーツやドレスとか作ってる方々なんて、
どれほどの忍耐力と技術力がおありなんでしょうか。もうひれ伏したい気持ちです。

ちなみに、今回は練習です。
いきなり本番の布う使うとイメージと違った時に心的にも金銭的にもダメージが大きいので、
安いシーチングで練習をしてみたのです。
もしサイズが合わなければ、型紙を調整して自分好みに整えよう、
ともくろんでいたのですが、実際に作ってみて、これだけ大変なのを知ると、
次のステップにうつるのはちょっと躊躇しますね。
でも、ホットなうちにまた作ってみて、一度は「着れそうなもの」を完成させてみたいですねぇ。

たくさん失敗したら、いつかそのうち、楽しめる日が来ますかねぇ…。

writer ライター
aco
長野県は飯田市で生まれ育ちました。その後は三重県やイギリスなどで数年間生活し、現在はアロマセラピストとして、吉祥寺で個人サロンを経営しています。大好きな吉祥寺での生活や、奥深い香りの世界、日々のトリートメントへの想いなどを綴って参りたいと思います。最近無性にトランポリンをしたいのです。どこかにトランポリン場がありましたらご一報下さい。

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