8月は夏山のベストシーズン。
しかし、今年は「特別な夏」ということで
山小屋も休業したり、東京から他県への移動については
自粛と言いつつ、世間的にはNGの意識が高い。
しかし、東京→神奈川や東京→埼玉など
仕事で毎日移動している人たちもいる。
何が良くて何が悪いか。
個人のモラルと向き合うことで少しだけ解消できることもあるのかな?
などと、ひとり呟く。
話は8月の初旬。
思い切って、丹沢山系へ足を向けた。
久しぶりに濃い自然を肌で感じた。
東京から車で1時間ちょっとで行ける場所でもあるし
きっと、夏休みということもあり、人が多いのでは?と
心配したが、以外と人が少ない。
というのも、自分が目的地にマークしたのは
いつも山歩きで下山したところだからだ。
キャンプ場もなく、電車だけでなく、車でもなかなか行けない場所。
というより、林道を少し入り、車止めまで行くということは
あまり知られている場所ではないからだ。
たまに会うのは釣り人とトレランの人ぐらい。
この時期、山へ向かう人はアルプスや八ヶ岳を目指しているから
低山は人が少ないのだ。
おかげで、のんびりとトレッキングを楽しむことが出来た。
猛暑の都心からほんの一時間ちょっとで
気温が7~8度も変わる程。
それでも歩くと滝のように汗が流れる。
釣り人が入っていなさそうなところを探して
シューズを脱いで川へ入ってみた。
水温は低い。
山の中の川は開けたところもあるが
多くは木々で覆われるため、川の水も温度があまり上がらないのだろう。
川に足をつけたまま、ランチタイムを楽しむ。
時折、岩と岩をカワガラスが飛び交い
愛嬌を振りまいてくれた。
そんな事が、とても嬉しい。
たまには、こういった時間がないと
人を責めてしまったりする気分になるのだろうなと思った。
ガス抜きは必要だ。
writer ライター
コトヒラガクト
今だにその影響が持続している40代の自由人
(仕事はしております)
特に、早朝の山と夕暮れの川の景色が好きです。
ちょっとのスキに、どこでもいいので自然が感じられるところへ
出かける時間を作っている。