時計の裏

野原こみち|2020年7月8日

昔から好きなもので、懐中時計があります。
なんだか、とても秘密めいた道具に思えて、心惹かれます。
亡くなった祖父が大事にしていた懐中時計をときどき借りては眺めていた思い出がありますが、今では実家のどこかに埋もれてしまっているらしく、どこにあるかわからないまま。
そういえば、私は幼い頃、タイムトラベル系の漫画や映画が大好きでした。
時計の裏の隙間から覗ける、ちいさくて精密なパーツの動きや、カチカチという音を聞いていると、時間という流れの秘密がいつかわかるような気がしてワクワクしていました。
時計のネジを回して時を戻せたら、自分は何をするだろう・・・。そんなあの頃に考えていたようなことを、最近よく考えます。

そういえば、時計でおなじみの映画のモダンタイムス、久しぶりに見てみようかな。

writer ライター
野原こみち
熱しやすく冷めやすく、興味の対象が移ろい易い性格ですが、小さな頃から本だけはずっと手放せません。古本屋は、多くのお店を巡るよりも、贔屓のお店に徹底的に通いつめる派。新刊を扱うお店も同じく。図書館は居心地重視。最近は南米の文学作品、幻想小説を偏愛気味です。