3カ月ぶりに東京を離れ大好きなフライフィッシングをする渓へ・・・
3日前くらいから落ち着かず
日帰りとはいえ、一人での釣行なので
必要最小限の荷物をザックに詰め込まなくてはならない。
小学生の遠足状態です。
入れたり、出したりを何度繰り返したか。
それでも忘れ物はあるのですよね(一番必要な熊スプレーを忘れました)
そして、当日。
東京近郊はすべて雨マークのこの日。
私が目指した新潟は快晴!
入念に天気予報をチェックしていてよかった。
ブナの新緑の森からは、終日春ゼミが鳴き、渓を渡る風はとても爽やか。
2年ぶりにここに立ててること、
そして、ここ数カ月の事を思い返しているうちに
なぜか涙があふれる。
いかん、いかん!感傷に更けている場合ではない。
とにかくタイムスケジュールを崩すわけにはいかないのだ。
身支度を済ませ、しばらく林道を歩く。入渓地点には車もなかったので
おそらく先行している釣り人もいないはず。(それはいい事だけど、ちょっと怖い)
しかし、釣りはじめは反応が少なく
脳裏を刺激するのは熊の出没とアクシデントがあった時の不安感。
しかし、チビながらいくつかイワナやヤマメが出てくれて
サイズも少し上がって来て、ようやく本気モードにスイッチが入った。と、
なんと!自分自身のレコードを更新するサイズのイワナが釣れたのです。
メジャーを忘れたので、帰宅後にネットのサイズで計測すると
36㎝!!!
なにせ、1人なのでサポートしてくれる人もいないから、何としてでも
無事にランディングしなくては。(何度も失敗しているからな~)
そして、悪戦苦闘の末、ようやくネットに収まり、写真を撮ることも出来た。
この間、数分だったに違いないけど、私としてはかなりの時間が過ぎたように思えた。
汗びっしょり!
この後も、30センチ近いイワナが数匹釣れましたが、
もう、この一匹で体力と気力全部を出し切ったので
帰りのバスの時間には少し早いけど、脱渓することに。
(この日の釣果は15匹というこれまたびっくり!。。。)
帰りは荷物を預けた日帰り温泉で汗を流し、
バスで新幹線の駅まで戻り、無事に帰宅することが出来ました。
新幹線の中でのビールが格別だったことは言うまでもないですね(笑)
1人での釣行は去年に続き2回目ですが
やはり、せっかくの大物を釣った喜びを共有できる仲間や相手がいないのは
寂しいものです。
今度は、釣り友達と一緒に賑やかに渓を歩けたらと思っています。
そして、心から思ったこと。
好きな事があるって、こんなに心が和み豊かになるものなんだなと。
コロナは終息したわけではないけど、ここ数カ月、辛い経験をしたからこそ
余計にその気持ちは強く感じました。
writer ライター
編集部
趣味のフライフィッシングをいつまで続けられるかが最大のテーマ。
昔流行った「脳内メーカー」によると
私の頭はすべて「食」によって構成されているようです。
しかし食以外でも、人の手が関わった仕事やモノ・コトが大好きです。