心の中がざわざわとしてしまいそうになるとき、テレビもつけず、スマートフォンのSNSも開かずに過ごしてみることがあります。
そんな風に一日を過ごしてみると、忙しい時には気がつかないような、些細なことにふと目を留めたりできるようになります。
日差しの暖かさ。窓から流れる風のやわらかさ。通りを歩く人の足音。いつも触っているタオルの感触。
当たり前にあるようなものでも、改めて気にしてみると、いつもよりも心地よく感じるような気がしてきたり。
意識というのは、不思議なものです。何かに気を留めるだけで、自分の感じ方に変化があります。
今日という日は二度と来ない一日で、いつもできれば、そうと意識して過ごせたらいいのだけれど。
ついつい、忙しさにかまけて、平凡なただの一日だと、過ぎていく時間に意識もせずに、気がついたら一日が過ぎてしまいます。
ただ、何もしなくても、可能な限り、正しい方向へと進むことができたならば。
あらためて、日々を思い返すことができる日には、どうか明日がまた光の射す方へ歩み進める一日であるように、と、祈るような気持ちになります。