NO PIE NO LIFE

ケーシー綾子|2020年3月13日

我が家の近所にMulberry Manorというイギリスのパイ屋さんがありました。
その前はフレンチのベーカリーで次はカフェになったらいいな~、出来たらまたパンもあればいいな~。
なんて思っていたら何とパイ屋さん、それもイギリスの本場の!と知り、
イギリス人の夫を筆頭にパイ好きな我が家は大喜びでした。

我が家では今までパイが食べたいと思っていても、
手軽にあるのはニュージーランドかオーストライアの冷凍ものでした。
どちらもイギリス系の国ですが中の具材もやっぱり違います。ですがこのパイ屋さん、
イギリスのドーセットに本店(1号店、2号店)があり日本初上陸!
しかもドーセットのオーナー自ら来日してパイを作るんですから本物のしかも毎日作り立てのパイが食べられるのです。
なんという幸せでしょう。日本のお店のオーナーはドーセット店のオーナーの甥御さん。
そして日本人の奥様が店長となりいつも笑顔で対応されていました。

定番のステーキ&キドニーパイ、コーニッシュ・パスティ、
ソーセージロールやチキン&リークを始め様々なパイがありタルトやケーキ類も日々増え、
クリスマスにはミンスパイも購入できました。
ブリティッシュスクールもあるし、その他都内在住イギリス人も沢山お店に訪れて
小さな店舗内はイギリスにいるような感じでした。
大盛況だったのですが職人さんがイギリスに戻らなくてはならなくなり、惜しまれながら先月一杯で閉店となりました。

閉店の朝。朝から外出しなくてはならなかったので開店時にパイとケーキ類を注文し15時でお取り置きしてもらいました。
用事が終わりお店に伺うともうお店は閉店していました。なんとパイは全て12時には完売だったそうです。
するとオーナーさんが「私達の最後のお客さんだね!良かったら一緒に飲みませんか?」と、
私も夫も娘もスタッフの方々のなかに飛び入り参加させて頂き楽しい時間をご一緒させて頂きました。
とても気さくで素敵なオーナーご夫婦と叔父さまでした。

手狭な店舗だったそうなのでその時期がくれば大きい店舗でまたこのお店に出会えるような気がします。
場所はもっと都心になってしまうかなと思いますが。
うん、その日が一日も早く来るといいな。。。
そんなことを考えながら最後のステーキ&マッシュルームのパイセット
(マッシュポテト、グリンピースにグレービーソース付き)にサラダを添えて、
食後はキャロットケーキやアップルパイを頂きながらそれぞれ思い描く我が家でした。

writer ライター
ケーシー綾子
ファッションデザイナー、広告代理店、雑誌&HP編集、国内外のイベントプロデュース等様々なオシゴトを経験。現在はひょっこり授かった娘の育児に奮闘中。アートと自然を巡る旅が大好き。日常や旅先で出会う小さな発見に大感動するハッピーさん。