今年も、台風の季節がやってきた。
先週末は梅雨前線と台風が重なり
台風の進路に関係のない地方でも大雨の被害が出てしまったようだ。
自然に逆らう事は当然出来ない訳で
自然と上手く付き合うしかないのだが、
どこかで災害や被害の拡大を食い止める方法を忘れてしまったのか
新しく防災のためのテクノロジーをお金をかけて進めている。
しかし、その結果どうだろう、以前よりも格段に被害は大きくなっているのではないか。
そのひとつに、砂防ダムの建設や
森林に対する、国の対応がずさんではないかと思われる。
山歩きで、いろんな森を歩くことが多く
その現場はいやでも目の当たりにすることがしばしばである。
日本は森が豊かな国ではあるが
昔にくらべて、手入れがされてない森、いわゆる放置状態の森も少なくない。
適度に伐採された、日が当たる森には広葉樹が新しい芽を出し育つ
多くの広葉樹は広く根を張り、それが土の中でスポンジのような役割を果たすので
大雨などでも、吸収してくれ土砂崩れを引き起こすことも
少なくてすむのだと思う。
それなのに、不用意に伐採し、そこに人工物を建造し
その結果、思わぬところで鉄砲水が出て被害が広がったりもしている。
健全な森であれば、被害が少なくて
気持ちよく暮らす事が出来るはずなのに・・・
それから、大切なことを子供たちにも教えていかなくてはならないはずだ。
いや、むしろ大人こそ今一度、勉強し直すべきかもしれない。
これは学校で教えている事だろうけど、大人になると忘れてしまうのだろうか。
木々は光合成を行い、CO2を吸収し、酸素を放出するというすばらしい働きがあること。
地中に溜まった水は自然に濾過され、美味しい天然水にもしてくれる。
人間が生きていく上でもっとも大切で貴重な働きを森が提供してくれていること。
そんな事を話ながら
夏休みの間に、森へ出かけて欲しいと思った。