ある初夏の一日

中館慶子|2019年6月16日


これだけ長く東京に住んでいながら、
新宿御苑には足を踏み入れたことがなかった。

こんなにお天気がいいのだから、
外でゆったりと過ごすのも、たまには悪くない。
そう思い立ち、
憩いの場所に新宿御苑を選んだある晴れやかな日のこと。
まずは溜まった洗濯物をやっつけてから。
レジャーシートを持ち、デパ地下でお弁当と飲み物を買い。
爽やかな風を受けながら苑内を一周。
陽のあたるベンチに腰掛けて、ごはんにお肉を敷き詰めた
おいしいお弁当をいただいたあとは、
お昼寝がてらごろんとするだけ。
ほどよい木陰を探しレジャーシートに体を横たえたとたん、
なにやら不穏な音が。

雷だ。

周りを見渡すとみんな帰る準備を始めている。
新宿でずぶ濡れにはなりたくないので、
やれやれと思いながら敷いたばかりのレジャーシートをたたむ。

帰ったら帰ったで、
雨に濡れた洗濯物をもう一度洗い直すはめに。
ゆったり過ごすはずが、台無し。
まあ、今の季節こんなものか。

そこまで雨は嫌いじゃないんですけどね。

writer ライター
中館慶子
北海道生まれ。
仕事でもプライベートでも、どっぷり活字と深い仲。
よく食べ・よく飲み・よく眠り、
合間を縫ってはホットヨガでツリーポーズ。
走ることも大好きで、夢は、いつかはフルマラソン!
わくわくする場所は海と本屋さん。