受け入れる

中館慶子|2019年6月1日


パソコンで「令和」と文字を打つことはあっても、手書きはまだない。
正確に言うと、どんな感じであろうかとメモ帳に試し書きはしてみたものの。
仕事上でも、もう西暦で統一しちゃおうかという周りの空気もあり、
平成のときと比べると書く機会は少なくなるのかな。

元号が変わっても、自分の中の決定的な何かが変わるわけじゃなし、
案外静かなものだ。
そうは思っていたのに、郵便物なんかを受け取って
書類に「令和」と記されているのを見るとドキッとする。
やっぱり、新しいものを受け入れるって思うほど簡単なことじゃない。
特に、自分が古い体質だからか、
ガラケーからスマホにしたのも昨年のことだ。必要に迫られて、やっと。
あれだけスマホは必要ないと豪語していたのに、
持てば持ったでもう手放せない。
最初から素直に受け入れておけばいいものを、意固地だなあ。

思えば、新しいことを強制的に受け入れさせらる作業ってのは
数年に一度はあるものだな。
消費税導入も受け入れた。地デジも受け入れた。スマホも受け入れた。
元号が変わり、またさらに消費税率のアップも受け入れざるをえない。

ただ、シャンシャンの返還だけは受け入れがたい。
ちょっと思い入れのある子だったから。

writer ライター

中館慶子

中館慶子

北海道生まれ。
仕事でもプライベートでも、どっぷり活字と深い仲。
よく食べ・よく飲み・よく眠り、
合間を縫ってはホットヨガでツリーポーズ。
走ることも大好きで、夢は、いつかはフルマラソン!
わくわくする場所は海と本屋さん。
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中館慶子
北海道生まれ。
仕事でもプライベートでも、どっぷり活字と深い仲。
よく食べ・よく飲み・よく眠り、
合間を縫ってはホットヨガでツリーポーズ。
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わくわくする場所は海と本屋さん。
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