何故か昨年はミュージシャン関連の映画公開が多い気がしました。
ギタリストのジミ・ヘンドリックスを描いた『JIMI:栄光への軌跡』。
http://jimi-movie.com/
ビーチボーイズのブライアン・ウィルソンを描いた『ラブ&マーシー 終わらないメロディー』。
http://loveandmercy-movie.jp/
これらはフィクションですが、ドキュメンタリーだと…、
スライ・アンド・ザ・ファミリー・ストーンのリーダーを描いた、
『スライ・ストーン』という作品もありました。
http://www.curiouscope.jp/SLY/
ターゲットになるにはそのミュージシャンの熱烈なファンでしょうから、
単なる偉人伝的な内容だとマニアは許してくれないという、
製作側からすると非常にリスクの高いジャンルだと思います。
にもかかわらずこうして続々とこういう作品が出てくるのは何故か?
恐らく、製作側だって熱烈なファンだからだと思います。
さて本題の『ジェームス・ブラウン』。
正式には『ジェームス・ブラウン 最高の魂(ソウル)を持つ男』。
http://jamesbrown-movie.jp/
一般的にはJBとかゲロンパとか呼ばれている黒人ミュージシャンです。
※いや、正確に言うと余り一般的な認知はない黒人ミュージシャンですね。
このJB、ことジェームス・ブラウン。
まぁ、破天荒な人でした。
少なくともそれほど強烈なファンではない玉下でも、様々な伝説が耳に入っていました。
言ってみれば野球界の長嶋茂雄さんみたいなものですね。
音楽以外に関しては全く社会的でない面を多く持っているのですが、
こと音楽に関しては天才であり神であり、多くの信奉者が存在しています。
そのあたりの詳しいことは、映画の公式サイトをご参照ください。
みなさんがご存知の多くの著名人が口々に賛辞を述べています!
それにしてもこういう実在のモデルがいる場合、役者さんも監督もやりにくいでしょうね。
で、今作。主役をつとめたチャドウィック・ボーズマン。
幸か不幸か全く知らない方だったので、先入観がなくJBに見えました。
これが役者も高名な人だと、果たしてどこまで感情移入が出来たか…。
JBの狂信的なファンのダン・アイクロイド以外は知っている人がいなかったので、
純粋に彼の生い立ちやパフォーマンスを堪能できたので満足。
そりゃ、あのエピソードをもっと見たかったとか、
あのアーティストとの絡みを楽しみにしていたのにとか、
挙げれば色々とないこといはないですが、
所詮は139分でJBの人生をたどれるわけがないです。
※それでも2時間20分は充分に長い!
余談ですがJBが“ゲロンパ”と叫んでいるように聴こえるのは、
実際に発している単語だと“Get up”です。
どこをどう発音すると“ゲロンパ”になるのか?
気持ちをファンキーに高揚させると、ちゃんと叫べます!