今年も順調に映画館へ足を運んでいます。
今回の本題は「スティーブ・ジョブズ」。
ご存知アップルの創設者にして、圧倒的なカリスマ。
コンピュータを本当の意味でパーソナルな存在にした人物。
そのスティーブの人生の断片を描いたのが本作。
http://stevejobsmovie.jp/
生まれてから亡くなるまでを追うのではなく、
ガレージで第一号のマックを作ったエピソードすら、敢えてアッサリと通り過ぎる。
作品でピックアップされたのは何度かあった新作発表会のうち、たった3回分だけである。
でもその3回の発表会が始まる前の数時間を描くだけで、
スティーブのキャラクターを浮き彫りにする野心作だった。
印象に残った会話をピックアップ。
記憶を元にするからディテールは違うけど、ご容赦ください。
スティーブ曰く。
「この間、小澤征爾と会ったんだ。彼は素晴らしいねぇ。
楽団員は楽器を演奏するけど、征爾はオーケストラを演奏するんだ。」
途中のエピソードでスティーブが朋友から責められる場面があった。
「君はプログラムも組めないし、基盤だって作れない。
なのに何故そんなに偉そうなんだ。
マックを開発してるのは我々エンジニアやプログラマなんだぞ。」
要はどんなプログラムを組むかも大事だけど、
先ずはその前に何をしたいかを発想しないことには、物事は始まらないんですよね。
ポケットに何万曲も入れて持ち歩きたい。
その発想がなければi-Podは出来なかった。
パソコンを電話と一体化させたi-Pnoneも同じこと。
小澤征爾が優れた演奏技術を持っていたとか、
カラヤンはミュージシャンとしてどう評価されていたとか、
誰もそこは気にしないのと同じ。
これって普段の仕事でも同じ気がするんですよね。
でも見終わって思ったのは、
絶対に友達や仕事のパートナーや上司にはしたくない!