姪が来た

多羅尾 伴内|2019年2月12日

東京から姪が来た。
正味二日間の滞在。
先月義母が永眠し、葬儀の折は時間もなく...
あらためて、おばあちゃんの居なくなった家を見たくて、
おばあちゃんとの思い出を持ち帰りたく...

義母は洋裁のプロ。
六本木のブティックから頼まれたり、某有名人の服を作ったりしてた。
私たちもその恩恵に預かり、コートやシャツ、バック等々様々なものを残してくれている。
いま部屋には義母が縫った、義妹のウエディングドレスが下がっている。
今は亡き部屋には、年期の入った人台が淋しそうに立っていた。
最近は小物入れやバックを作っては、知人にプレゼントしていたようだ。
米寿を超えて、寝込むこともなく、一気にゴールしてしまった。潔さが素敵だ。

3月、義父の33回忌、32年間一人で暮らしてきた義母...
妻よりも長いお付き合いだったから、今でも「おばちゃん」だったけど、
お母さん、長い間有難うございました。またこれからも宜しくお願いしますね。

さて、姪も生まれた時から、メイドインおばあちゃんの服に包まれていたけど、
残されたおばあちゃんのジャケットを試着すると、「いいじゃん!」
若い人が着こなす祖母の服、春になると東京の街をかっ歩していると思います。

お酒が好きで、酒のアテがあれば満足の姪っ子。
妻のおばちゃんが、姪の好きそうなものを準備して一夜限りの宴...

魚は御用達の近所の魚屋さん、ヒラメ、カンパチ、タコ、それにタイラギのひも...
それに妻特製のごまさば。ぶりカマの塩焼きも最高でした。〆はもつ鍋にチャンポン麵。
お酒は、ビールから始まって、九州限定チューハイ「檸檬堂」、そして姪が選んだ地酒。
博多山笠ラベルの「舁く」(かく・・・山笠の神輿をかつぎ走るの意)と八女市の繁桝。

19時から始めて、7時間くらいかけて、ちびりチビリと...おやじやけん、あいつ!
久々にいろいろ話ができて、時折遠くを見るまなざし...また新しい姪が発見できた。

翌日の帰京前に、近くのラーメンで〆!ここは一蘭のもともとの創業者がやってる。
相変わらず行列してたけど、久々食べると、やはりうまい。
最初は遠慮していたが、店でただ一人、生ビール呑んでた。(ギョーザがまたウマイ!)

そして、空港へ。感情が露出する前に、ゲートをくぐった。
次回は、もうすぐの3月、49日で再会だ。おかあさん、たのんどくぞぉ!

writer ライター
多羅尾 伴内
酒と旅と歌をこよなく愛し、
それらが焚き火とともにあれば、千夜一夜の話を紡ぎ出す…
そんなステキな話をお伝え出来れば…遥か九州の地より、愛を込めて