12月に入り、いよいよ街はクリスマス一色。
素敵なシーズンがやって来ました。
小学校1年生のクリスマスイヴ、私は子供用のミシンをお願いしていました。
その晩、絶対に起きていようと思っていたけれど寝てしまい、
サンタがやって来たのですが、あわてんぼうのサンタクロースで、
私の枕元で、ガッシャーン!!とプレゼントの箱を落としたのです。
驚いて起きた私が目にしたのは、そう、若かりし父でした。
「あ~!!」と言った父の顔と慌てて駆けつけた母の顔といったら、
今でも爆笑する思い出ですが、7歳にしてサンタのネタバレと
なってしまった事件でもありました(笑)
その時私は、驚いて飛び起き声も出なかったので、
隣の部屋で寝ている弟たちが目を覚まさなかったのが幸いでした。
父と母に「シーー」と合図されて、あとはあまり憶えていません。
翌朝、凹んだままの箱を見ても、、喜ぶ演技をしました。
開けてみましたが、壊れて動かず撃沈。
そして、数日後
学校から帰ると新しい箱が置いてあり、わくわく開けると、
色が・・・青!
真っ赤なミシンだったのに、欠品で青しかなかったそうで、
またショックでとうとう泣いてしまったのを覚えています。
でも、そのミシンがきっかけで私は服づくりをする人になりました。
一生懸命、練習しました。
それで、普通の大人用のミシンでスカートや手提げなど縫えるように
なっていたのは、小学校2年生、8歳くらいです。
あのミシン事件は、一番印象的で、すべて吹っ飛ぶくらいの出来事。
でも一番縁の深い贈り物となりました。
先日、80歳を越した父にその話をすると、よーく覚えていてまた笑い転げました。
クリスマスまであと1週間。
世のお父さんたち、失敗しませんように。
素敵なホリデーシーズンを。
writer ライター
LM
モード評論、アパレルMDを経て独立。
約10年の山暮らしを経て、東京にUターン。
天然素材の服と雑貨のアトリエを運営。
HP: アトリエ「&R」
http://and-robe.shop-pro.jp/
約10年の山暮らしを経て、東京にUターン。
天然素材の服と雑貨のアトリエを運営。
HP: アトリエ「&R」
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