もしも

中館慶子|2018年10月2日

離れた家族との連絡を絶たれることが、やはり一番コワイ。
豪雨や台風や地震が相次ぎ、備えあれば憂いなしということで、
手回し式の充電器を求めて家電量販店へ。
防災コーナーではあらゆる品が並んでいたが
肝心の手回し式充電器がない。
店員さんをつかまえて尋ねてみると
「どこのメーカーも在庫切れなんですよ」と。
「でもつい先ほど、やっと数点入荷できたので今お持ちします」
ああ。よかった。と胸をなでおろす。
製品の比較・選択の余地はないのだが、贅沢は言っていられない。
「これ、ください!」

いざ、北海道へ。私が帰省した時期は、
ライフラインも復旧し、
すでにスーパーでもほとんどの食料を入手できるようになっていた。
いつもと変わらぬ、大きく綺麗な夕焼けが広がっていた。

それでも体に感じる余震は何度かあり、
ついこの間、だったんだなぁとしみじみ思う。

どこに住んでいようが、いつの季節だろうが、
どこか距離感のあった「もしも」は、すぐそこにある「もしも」となった。
今週末は自分なりの非常用持出袋を完成させようと思う。

writer ライター
中館慶子
北海道生まれ。
仕事でもプライベートでも、どっぷり活字と深い仲。
よく食べ・よく飲み・よく眠り、
合間を縫ってはホットヨガでツリーポーズ。
走ることも大好きで、夢は、いつかはフルマラソン!
わくわくする場所は海と本屋さん。