趣味のフライフィッシングには遊べる期間があります。
前にも話をしましたが
渓流魚は秋に産卵をするので、産卵して稚魚が生まれてちゃんと泳げる間は
禁漁期間となるのです。
本州のほとんどは9月中旬から下旬にかけてから翌年の2月末までが
その禁漁の期間です。
という事で、今季は暑すぎてあまり渓へ行けなかった事もあり
急に涼しくなった9月に入りうずうずしていました。
色んな行事や仕事があり、なんとかやりくりして
やっと先週の金曜日に行くことが出来ました。
禁漁までラスト5日というタイミング・・・
大好きな越後の渓は今年の初夏に一度訪れただけだったので
迷わず、ここへと向かいました。
新幹線で一時間半、バスで20分足らずで好きな場所へ辿り着く事が出来ます。
この時期は結構魚たちもシビアで、産卵まじかという事もあり
下流よりも上流の支流へと登って行く魚が多く、
いつもより、タイトな釣りになりますが
何と言っても、初秋のカラリとした空気と周りの景色に癒されるのです。
釣りのほうは、そこそこ釣れたので良かったのですが
もうひとつ自分の釣りが出来ず(色々とミスが多く)
この日がラスト釣行には出来ないことが決定となりました。笑)
しかし、越後での釣りは今回が最後。
いつも釣り券を買う施設の方たちともお話が出来たし
来年の約束もして来ました。
このあたりはもともと熊の生息地なので今年も多く目撃情報が
あったようですが、人身事故はなかったと。
そうなのです。このあたりは山仕事が徹底されていて
野生動物たちの生息エリアと住宅地の間に手入れがされた森があり
一線が保たれているのです。
とはいえ、ここ数年の熊と人との事故の多さもあり
釣りで立ち入る森や林道や渓流では、「入らせてもらいますよ~」という合図のための
爆竹を使った熊おどしやおもちゃのピストルと、もしもの時の熊スプレーは
必ず携帯しています。
そして、釣り人に限らず登山者やトレッキングで森を散策する人たちへお願いしたいのは
食べ物を放置しない事、むやみに決められた場所以外で煮炊きをしないこと。
臭覚がすぐれている野生動物たちは、食べこぼしや放置された食べ物のカスにも敏感に反応します。
あくまで自然の中へお邪魔しているのは人間の方なのですから。
その気持ちとルールを守ることで、被害が少なくなると私は信じています。
writer ライター

編集部
趣味のフライフィッシングをいつまで続けられるかが最大のテーマ。
昔流行った「脳内メーカー」によると
私の頭はすべて「食」によって構成されているようです。
しかし食以外でも、人の手が関わった仕事やモノ・コトが大好きです。