人それぞれにクマに対する印象や考えは違うと思う。
近年のクマと人との事故が多発しているニュースが流れるたびに
胸を傷める自分がいる。
そもそもクマが生息しているという事は森が豊かだという事でもある。
そして昔からマタギが猟でクマからの恩恵も受けて来た。
しかし、その豊かだった森の異変により、クマの行動も変化してきたのだろう。
そのひとつが人工林の荒廃によるクマたちの食糧危機
戦後の人工林の増加が進んだ結果、植林はしたものの、
手入れが行き届かない結果として、枝が伸び放題で下草が育たず、
野生動物たちの食糧が減ってきたのだ。
それだけでなく、土砂崩れも引き起こし森が健全な姿を無くしているという事。
そして、今に始まった事ではないが、
地球温暖化による自然の森の弱体化。
今年も暑すぎてセミが土から出てこれないなど、昆虫が激減したり、ナラの木が枯れたり
上手く生育できずに受粉されない結果、ドングリが付かない木が増えたため
これが原因での食糧の減少。
それから、ここ10年くらい前から山歩きの時に目にとまるのが
尾根筋風力発電や大型太陽光発電施設だ。それによる大規模な森林伐採と
整備のための林道の開発で、動物たちの生息地が狭まっているのは確かだ。
これらを聞いたり見たりしただけでも、クマたち野生動物が
里に下りてくる訳(理由)が分かる。
単に、害獣扱いするのはどうなんだろうか。
クマたちが我々の行って来た事や今現在行っている事に警鐘を鳴らしていると
自分は思っている。
writer ライター

コトヒラガクト
親の影響で幼い頃から山や川に慣れ親しんでいたので
今だにその影響が持続している40代の自由人
(仕事はしております)
特に、早朝の山と夕暮れの川の景色が好きです。
ちょっとのスキに、どこでもいいので自然が感じられるところへ
出かける時間を作っている。
今だにその影響が持続している40代の自由人
(仕事はしております)
特に、早朝の山と夕暮れの川の景色が好きです。
ちょっとのスキに、どこでもいいので自然が感じられるところへ
出かける時間を作っている。