叔母は、77歳になります。
母の妹で、双子みたいに似ているのに、本人達は全然違うと思っていて、面白い姉妹。
私もいとこもずっとそんな二人を微笑ましく、思ってきました。

二人もその娘たちも手仕事が好きで、いつもそれぞれ何か作っている・・
母は、シフォンケーキ工房まで立ち上げてしまったけれど、
叔母は、テディベアのお教室に通い、
とうとうドイツの本格的なテディベアの先生の資格を取得したのは、かれこれ30年くらい前のこと。

何十体生み出したかわからないけれど、先日、もうきっと出来ないから最後、と渾身のテディベアをくれたのです。
いとことお揃い、手足の長いタイプ。
生まれたばかりの人間の赤ちゃんくらいの大きさあります。
いとこと同時に「私、こっち！」と選んだのが見事に別れたので、
そのまま抱っこして帰宅したのでした。

私がお洋服を作るということで、お洋服を着せると可愛いサイズ感に仕上げてくれたのだそうで、
重みもあって、硬くて、関節もあって・・さすがの佇まい。

本当はテディの頃に持つものだけれど、、今から一生大事にしようと思いました。
綿を詰めるのも、関節に板を入れ込むのも、とにかく力が要るのです。
腕の力を振り絞って、少しずつ長くかけて、叔父にも手伝ってもらって仕上げた最後の2体は、貴重な2体。
なんとも寂しいけれど、嬉しさでいっぱいになりました。

幼い頃から大好きだった叔母への感謝をこめて、眺めながら作業しています。