日本縦断こころ旅2024年秋の旅も舞台を熊本県に移し、終演を迎えようとしております。
2011年から始まり、ある時は北から南へ、またある時は南から北を目指し、
視聴者の想い出の場所を巡るチャリ旅に、案内役の火野正平さんのキャラが上手く絡み合い、
番組自体が昇華していき特に高齢者に好評だったのでは…
私は若い頃、全国を国鉄やバスで尋ねて、行った先ではよく歩く貧乏旅をしていたので、
何度となく『あ、ここ行ったことあるなぁ』と呟く事がありました。
懐かしい旧友に会った気分ですね。
高齢になると目的に向かって前向いて行こう!って、段々と無くなってくるんですね。
記憶も薄れがちだったりして、突然目の前に現れた対象に、
自身の記憶のファイルから合致するものを見つけるとツンと涙腺を刺激するものがあるんですよ。
正平さんが亡くなって、最初の代役は渡辺謙さんで、場所は福岡県。
五木寛之の青春の門の舞台、田川市。
映画では、信介役を田中健、織江役はデビューしたばかりの大竹しのぶ、
脇を仲代達矢、吉永小百合、小林旭らが占めていた。
その後3日目が、筑前町。
驚いたことに、日記で何度か触れた、草場川が目的地。
投稿者は、サクラの季節に母親を連れて行く大好きな場所との事。
私も義母を連れて、初めて訪れた時に想いを馳せる。
更に4日目は、以前投稿した八女市黒木町の矢部川を後背として建つ神社が舞台だった。
投稿者は栃木の那須塩原市の方で、黒木町出身。
幼き頃のその神社との関わりを思い出す事で、
自身や家族の記憶を抽出するように吐露されている、64歳の投稿だった。
さて、今週の代役は、坂上忍さん。どんな思い出の場所に、チャリ男は連れて行ってくれるのか、
正平さんと一緒に楽しみにしておりますよ。
writer ライター

多羅尾 伴内
酒と旅と歌をこよなく愛し、
それらが焚き火とともにあれば、千夜一夜の話を紡ぎ出す…
そんなステキな話をお伝え出来れば…遥か九州の地より、愛を込めて
それらが焚き火とともにあれば、千夜一夜の話を紡ぎ出す…
そんなステキな話をお伝え出来れば…遥か九州の地より、愛を込めて