渋谷の松濤にある美術館で秋に入って「空」をテーマに絵画が展示されていました。
前期・後期で入れ替えがある展示会でした。
1回目は少し秋めいて涼しい風が吹き渡っていた9月の祭日に、
2回目は10月の終わり、海外からの友人を誘って行ってみました
高級住宅街の一角にある松涛美術館は正面が印象的な建物で、
中に入ると地下2階にある噴水をぐるりと囲む設計になっています。
その上に渡り廊下が通っています。
展示は地下1階と2階の展示室で、2階はサロンと呼ばれる部屋で、
大きなソファが置かれている部屋と奥の小さい部屋で構成されています。
入ってすぐに平安時代の屏風がありました。
鳥観図で金色の雲の間に様々なシーンが描かれているものです。
日本画の屏風ではよく見る構図です。
風景画家として有名なユジェニー・ブーダンの絵がありました。
ノルマンディのオン・フルールという海辺の街のあるブーダン美術館を訪ねたことを思い出しました。
青い色、プルシアンブルーが日本に入ってきたのは江戸時代です。
歌川広重が書いた「一筋ぼかし」や葛飾北斎がつかった色が浮世絵の空に登場しました。
西洋画に学んだ人たちの風景画で空の表情が絵画に登場してきます。
雲がある空、夕暮れの空、嵐の空。
2個のレンズを備えたカメラで撮った雲の写真の記録も展示されていました。
地下には日本のシュールレアリズム絵画も空を描いた作品が展示されていてなかなか面白かったです。
松涛美術館は何回も足を運びたくなる美術館。また来年。
写真は上野の東京博物館前の大銀杏と秋の空です。
writer ライター
しろくま
熊代浩子
和歌山県出身
関心のあること:日本の森、映画、書道、フィンランド、フランス、健康
和歌山県出身
関心のあること:日本の森、映画、書道、フィンランド、フランス、健康