叱ってくれる人のありがたさ

岡野伸行|2024年11月17日

超高齢化時代を迎える日本において、これから数年は、
歴史の中で経験したことがないほどの頻度で、高齢者の訃報が飛び込んでくるはずだ。
日本が一番輝いていたとされる時代を生きてきた人たちのバイタリティには感服するばかりだ。

過日、会社員時代にお世話になったNさんのお別れの会が開かれた。
Nさんは釣りのメディア人として長年活躍され、私が子供の頃に読んでいた本などを手掛けていた。
当日の釣り少年たちも今や40代後半となり、多くは人の子の親だ。

自分自身の釣りに方向性を見つけ、人生の様々な諸行と折り合いを付けていく。
私は30代の半ばで、様々な覚悟をした。
そこで相談に乗ってくれたのが、Nさんだった。

思い出や感謝は一言ではあらわせない。
今となってみると嬉しく感じるのは、叱ってくれたことだ。
40近くにもなると叱られることなんてなくなるもの。
そんな中で「バカヤロー」と叱ってくれる人の存在はありがたかった。

現代ではこれが何かのハラスメントに当たるのかもしれない。
ただ「バカヤロー」と言う文字の並びを禁止にしたところで意味はない。
私が受けた「バカヤロー」は愛に満ちていた。

Nさん、最後にして最高の釣り場、River SANDUで待っててください。
ただボクが合流するのはまだ先にします。
色々話した未来に繋げる仕事が、
まだまだ山盛りなもんで。

writer ライター

岡野伸行

岡野伸行

1977年広島県生まれ。さかな検定2級
西中国山地の麓で育ち、魚釣りが日常にある幼少期を過ごす。
大学では水産学を学び、魚が日常にある生活を送る。
大学卒業後は釣り番組の制作会社で、釣り人が日常にいる日々を過ごす。
2023年に独立し、H.I.T. FILMSの屋号で活動開始。
商業的ではなく作家性のある釣りの映像作品を制作。
釣りを人生で一周し、現在は冒険的なフライフィッシングを好み、
釣り旅のことばかりを考える毎日を送る。
H.I.T. FILMS
https:/hitifilms.jp
writer ライター
岡野伸行
1977年広島県生まれ。さかな検定2級
西中国山地の麓で育ち、魚釣りが日常にある幼少期を過ごす。
大学では水産学を学び、魚が日常にある生活を送る。
大学卒業後は釣り番組の制作会社で、釣り人が日常にいる日々を過ごす。
2023年に独立し、H.I.T. FILMSの屋号で活動開始。
商業的ではなく作家性のある釣りの映像作品を制作。
釣りを人生で一周し、現在は冒険的なフライフィッシングを好み、
釣り旅のことばかりを考える毎日を送る。
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