8月も終わりに近づいてきました。
まだまだ酷暑は続きそうで、非常に強い台風10号も日本を縦断しようとしています。
今月は、なるべく外出を避け、制作に没頭する日々でした。
そんな8月の終わりに、ずっと楽しみにしていたガラス作家の友人の個展へ神楽坂まで行ってきました。
外は34度超えの高湿度、ネッククーラー、お水、塩レモンタブレット、日傘・・
少し歩く距離が長いので、準備して出かけました。
個展ともう一つ、茶寮で氷を楽しむ予定でしたから、二つの清涼を求めてワクワクと。
ギャラリーの扉を開けると、ひんやりと透明な優しい作品たちが、
がらりと空気を変えてくれて、瞬時に引き込まれてしまいました。
彼女は、一つの個展のために誠心誠意、そして命を削る如くに制作に没頭し、
ギリギリまで作りこむ、満足することのない人。
最終日だったのですが、待っていてくれたように佇むこの蓋物に出会えました。
この気泡がたくさん入ったポットは、蔵出し作品で、少し前のものだと聞くと、
私にとってはその素朴さに彼女の足跡を感じて、眺めるほどに愛着がわいてきました。
小さなボタンを入れたらきっと素敵と閃いて・・・。
大切に飾っておきたいものですが、ご本人は使ってほしいといつもおっしゃるので、
さっそくアトリエにもどるとシャツボタンをシャラシャラ~と入れて、またしばらく眺めていました。
美しく繊細なエッチングの施された新作照明やオブジェも圧巻でしたが、
すべて行き先が決まっていて、それぞれ本当に素晴らしくて優しくて、
進化してゆく友の心意気にも感激しながら、心癒されたひとときでした。
話題の抹茶のかき氷は、実物を見て制覇できそうもなかったので、
共に伺った友人のを横からスプーンでちょっと戴いて、
「わぁ♪」となり、私は生麩白玉あんみつにしました。
さすが神楽坂茶寮、こんなに美味しい抹茶のデザートは初めてと思うほどに上品で薫り高くうなる清涼感でした。
美しいものと楽しく大人なひとときを過ごし、ラッシュの電車でぐったり汗だく帰宅。
それにしても、年々苛酷になる日本の夏。
暑さに負けず、行きたいところへ行ける体力をつけなくてはと思いました。
台風10号がとても心配ですが、九州上陸は免れないということ、
甚大な被害が出ませんように、6年前の多摩川氾濫を思い出して関東も備えたいですね。
writer ライター
LM
約10年の山暮らしを経て、東京にUターン。
天然素材の服と雑貨のアトリエを運営。
HP: アトリエ「&R」
http://and-robe.shop-pro.jp/