なるべくなら外出したくない・・
もうすでにそんな毎日をおくっています。
この気候についてゆけず、夏に強いはずの夏生まれも降参です。
頭の中では秋冬もののことを考えながら、ネッククーラーを巻いてアイロンをかける・・
そんなギャップを楽しみながら、アトリエに引きこもっております。

先日、オーダーしていた新しい織ネームが仕上がってきました。
これは、毎年恒例のNOEL企画に使用するもの。
アンティークやヴィンテージクロスと現代のリネン生地を合わせたお洋服や小物作品に付けるのです。
実は想定外に忙しい夏、作りたいものも更に積もってしまいました（笑）

少しずつ、フランスやイギリスのアンティークレースやクロスが棚に集まっていて、
蚤の市やマルシェで出会うこともあれば、オンラインで出会うこともあるのですが、
100年余りもの間、ヨーロッパのお家の棚にずっと眠っていたクロスが、海を越えてここに届き、
少し趣を変えて新しいお家へと渡る・・そこでセカンドのご縁というか、
大切に着てくださるだろうと思うと、素敵で魅力的すぎて、心を奪われてしまうのです。

一枚一枚、どんな人が刺繍したのだろう、どんな風にこの手仕事をしていたのだろうかと想像しながら、
しばらく（数日間）眺めていて、ふと閃いた時に鋏を入れさせて戴く。
鋏は最小限にしたいので、シンプルなデザインになりますが、
眠らせておくにはもったいない美しいクロスばかりなので、
リスペクトを込めて纏うものに仕立てたいと思ったのがきっかけでした。
12月のNOELまでに、このネームはいくつ付けられるでしょうか・・・

今年もチラ見せしたいくらいに美しいものに出会ってしまったので、コツコツがんばります。