檸檬色

野原こみち|2024年7月9日

前回、織りの話を書きましたが、二度目の話。
再び機織り器に向かい、夏にぴったりのリネンをつかったストールを織りました。

糸を選んでいるときに、なぜか檸檬が頭に浮かび、今回はすっきりとしてさわやか、そして元気な色で織ってみることとしました。
蒸し蒸しと、暑さがまとわりついてくる東京の夏。負けないように元気でいたい。
無心で織るほど、頭の中のイメージがクリアになっていくような、そんな気がしました。
工房では他の方も作品も見れるので、私がまだ知らない高度な技術も知ることができて、つぎはどんなものに挑戦しようかな、と胸が高鳴ります。

様々なものがデジタル化されていく中で、人の手で、素材の手触りを感じながらつくること。不揃いなものだったり、偶然生まれた色や形。
雨を吸い込んだ土の中から、柔らかい芽がゆっくり顔を出すような、そんな、ひそやかな喜びを感じています。

writer ライター

野原こみち

野原こみち

熱しやすく冷めやすく、興味の対象が移ろい易い性格ですが、小さな頃から本だけはずっと手放せません。古本屋は、多くのお店を巡るよりも、贔屓のお店に徹底的に通いつめる派。新刊を扱うお店も同じく。図書館は居心地重視。最近は南米の文学作品、幻想小説を偏愛気味です。
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熱しやすく冷めやすく、興味の対象が移ろい易い性格ですが、小さな頃から本だけはずっと手放せません。古本屋は、多くのお店を巡るよりも、贔屓のお店に徹底的に通いつめる派。新刊を扱うお店も同じく。図書館は居心地重視。最近は南米の文学作品、幻想小説を偏愛気味です。
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