先日、マリアージュの撮影がありました。
前もってピュアホワイトリネンのマリアージュドレスとチュールのパニエは仕上げてお届けしてありましたので、
私は、スタイリングの小道具をいろいろ詰め込んで、会場のお庭へ向かいました。

ゆるりと編み込んだ三つ編みヘアであらわれた花嫁さまは、とっても美しく、
お着替えを終えてご自分のお姿を鏡に映したとたん、感激して涙ぐんでしまって・・
私たち（フローリスト、カメラマン、私）は、メイクが、メイクが・・と、あたふたしながら、
祝福のハレの日をお祝いする格別な幸せ感をいただきました。

今日は、そういう日。記念の撮影会ではなく、彼女の門出。
花嫁さまは夢見ていた花冠とブレスレット、ナチュラルブーケ、シンプルなベール・・
そして、仕立てたリネンドレスを纏い、初夏のみずみずしいお庭に佇みました。

中世の世界観、アンのよう・・・アンティークのタブリエを巻いて差し上げると、とても楽しそうでした。
カメラマンさんは光の表現が素晴らしい女性。
フローリストもリスペクトしてやまない女性。
何年か前に語り合ったことが実現したコラボレーションでした。

ドレスは、撮影後に普通にお召しになれるよう丈詰めをして再納品します。
これは私のアトリエならではのアフターサービスなのですが、
ご希望により赤ちゃんのおくるみやお宮参りのケープにしたりしています。

良いショットがたくさん生まれたこの画像は、本になります。
アルバムではなくデザイナーさんの構成によるフォトブックになって、永遠に残ります。
完成を心待ちに、まだ余韻に浸っております。
とてもとても素敵なお仕事でした。