満開の桜とインコのお話

ケーシー綾子|2024年4月17日

ここ最近、桜の開花は卒業式あたりと早くなってきたなぁ~と思っていましたが、
今年はなかなか開花が進まず、新年度に嬉しい入学式の桜となりましたね。

やっとお花見ができそう!となった先々週。
桜の名所の川沿いの桜並木、大きな桜をたっぷり見れる美術館もある公園、いつも散歩をする緑道と
近所3箇所のお花見スポットに(どれも満開!)行ってきました。

近年都内のソメイヨシノが老齢化していることが懸念されていましたが、
今年は保護活動による剪定・伐採が進められているなと感じました。

どの場所も見受けられましたが、特に顕著だったのは大好きな川沿いの桜並木でした。
川に向かって手を伸ばしている様な枝振り。道側に大きな屋根のように伸びていた枝振り。
それら姿がとても優雅で幻想的だったのですが、ぱつんと剪定・伐採されている姿にちょっと寂しく感じました。
例えるならば巻毛ロングヘアーのエレガント女子が、
急に刈り上げわかめちゃんカットになった様なギャップといったところでしょうか。
これから数年、川沿いの桜並木は花より団子を楽しむことに決め、
今後の枝の成長を楽しみにゆっくり見守り続けたいと思います。

そしてザ・花見の期待を裏切らないのが公園の桜!
大きな桜が点在する景色は迫力満点。木の内側・外側どちらからでも楽しめます。
「この木なんの木♪サクラノキ~」といつも歌ってしまいます。
敷地も広いので好きな場所でピクニックができるし、
公園にいるみんなが心からお花見を楽しんでいることが感じ取れ、幸せ気分は増大です。
一年の中でこの時期のご褒美だなと感じます。

そして最後に緑道の桜並木。
ここ数年、桜にインコの図が目についていたのですが、今年はちょっと多いなと感じました。
そのインコとは「ワカケホンセンインコ」。体長40cm、鮮やかなグリーンに赤いクチバシ。
1960年代から逃げたペットが野生化し群れで繁殖。
都内では東京工業大学大岡山キャンパスがねぐらとして有名でした。
我が家のバルコニー上空を鮮やかなグリーンの40羽強の一団が飛行する姿に驚き、
同時期にTVのニュースで東工大の教授が情報を収集していると知り、連絡をしてからにわか情報員となっていたのでした。
でもそれも20年以上前の話。調べるともう東工大のねぐらは数年前に消滅したようでした。

そのワカケホンセンインコは桜が好きで、緑道の満開の桜の花をくわえて蜜を吸うのです。
パラパラと花が地面に落ちてくるので、インコがいる木の下は桜の花で一杯です。
散歩する人達も足を止めて珍しがって写真撮影。
私も娘も同様にもこもこの桜の中でちょこんと座る鮮やかな色のインコが愛らしいのと、
はらはらと上空から落ちてくる桜の様子が素敵で時間も忘れて見入っていました。

でも後でふと、桜を懸命に保護し後世に繋げて楽しめるように尽力している一方、
今は1、2羽だから愛らしく見えるワカケホンセンインコだけど、
もし集団で満開の桜の花に集まってきたら桜はどうなってしまうのか?と考えてしまうのでした。

どちらも共存できればと願うばかりですが、今後も気にかけながら見守っていかなければと思ったお花見でした。

writer ライター

ケーシー綾子

ケーシー綾子

ファッションデザイナー、広告代理店、雑誌&HP編集、国内外のイベントプロデュース等様々なオシゴトを経験。現在はひょっこり授かった娘の育児に奮闘中。アートと自然を巡る旅が大好き。日常や旅先で出会う小さな発見に大感動するハッピーさん。
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ケーシー綾子
ファッションデザイナー、広告代理店、雑誌&HP編集、国内外のイベントプロデュース等様々なオシゴトを経験。現在はひょっこり授かった娘の育児に奮闘中。アートと自然を巡る旅が大好き。日常や旅先で出会う小さな発見に大感動するハッピーさん。
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