先日の日記で、西荻窪のアトリエにてダンボール作家さんの個展をみたお話を書きました。
その時、いただいたフライヤーで知った別の展示会にも足を運んできました。
写真が荒くて申し訳ないのですが、インドのタラブックスという出版社の展示会です。
タラブックスの本は私も何冊か持っているのですが、シルクスクリーン印刷で一冊一冊、ハンドメイドで作られているもので、とても美しく素晴らしい本なんです。(*タラブックス出版の本の中にはシルクスクリーン印刷ではないものもあります)
吉祥寺の大型書店で、初めて「夜の木」という本を手に取った時に、その表紙のあまりのエネルギーの強さに、少し怖さも感じたくらいです。
正直、気軽に買えるような値段の本ではなかったのですが、悩む間もなく「これは絶対に買わないと」と直感に突き動かされて、即座にレジに持って行ったことを覚えています。
あとあと、その本づくりに対するタラブックスの想いや、この時代になお、あえて手作業で印刷、製本して、世界に流通させているという詳細を知り、私は値段以上のものを手にしたのかも、という気持ちが強くなりました。
そのタラブックスの展示が今、板橋区立美術館で開催されています。
私も会期が始まると同時に訪れたのですが、原画の圧倒的なパワーに直に触れられたことと、タラブックスのスタッフの方々の並々ならぬ想いを会場に流れる動画などで知ることができて、本当に色々なことを学ぶことができました。
自分の仕事に向き合う姿勢や、表現者であるという自覚とものづくりにおける哲学。
何かを伝える仕事が根本的に包括している、社会に対する責任。
そんな様々なことを、帰る道々に考えたのも、この展示に触発されてのことだったと思います。
シンプルに、とても良い展示会です。
ご興味を持たれた方は、ぜひ足を運んでみてください。
開催場所、板橋区立美術館のホームページに詳細が載っています。
http://www.itabashiartmuseum.jp/
writer ライター
mon
山育ちののんびりやですが、現在は東京暮らし。
寒いのが苦手。夏は扇風機派。
いつも何かを作りたくて仕方がない性分です。
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