グレー君虹を渡る

しろくま|2024年2月8日

近所の友人の家には常に猫がいます。最初知り合った時は2匹の黒猫。
その後白黒が1匹入って、次に白黒が2匹。

黒猫・白黒猫の家にグレー君が来たのは10年前のことです。
友人の妹が近所の踏切脇で見つけた猫です。
彼女が踏切を渡ろうとしたとき時「ニャー!!!!」と聞こえて、
うずくまる灰色の物=子猫が目に入り友人宅に連れて来ました。
必死の叫びが届いてよかった。

友人宅に保護されたグレー猫はその日に様子がおかしいと救急病院に連れて行かれ、生死をさまよい、
友人宅の先輩黒猫の血をもらって瀕死の状態から生還しました。

グレー君は友人が外から帰ってくるときに玄関でお迎えする猫になりました。
友人のことが大好きで夜は膝の上で甘える猫でした。
捨て猫とは思えない毛並みの良さを持った猫でした。
オス猫だから甘えん坊で嫉妬するからか、時々いやがらせもしていました。

友人の留守中に世話に行くとそばに来て私の膝で寝る事もありました。

そのグレー君が虹を渡っていきました。
お葬式の時に友人は
大泣きしながら大きな声で約束守って生まれ変わって会いに来るのよと言いました。

ありがとう、グレー君に会えて私も幸せだったよ。

writer ライター

しろくま

しろくま

熊代浩子
和歌山県出身
関心のあること:日本の森、映画、書道、フィンランド、フランス、健康
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熊代浩子
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