先月、家族で京都へ旅行してきました。
今年のはじめ、親が大きな病をしました。
幸い、病の後の病状もかなり落ち着いていたのですが、この先、家族みんなで遠出できることもそうそうないだろうということも思い、それだけではない様々な偶然の出来事も重なり、何かに呼ばれるように一家揃って出かけることになりました。
私が幼い頃は、両親は休日の異なる接客業をそれぞれしていたこともあり、物心ついてから家族で旅行に出かけることは稀なことでした。
今は、私も結婚し、夫と息子もいる身です。
ただ、親はいつまでも自分にとっては親であり、どんなに年をとっても家族として、同じ時間を過ごしたという共通の思い出を持ちたいという心があるのは、変わらないことです。
そういう想いもあっての旅行でした。
1日目は京都の海側へ向かい、2日目からは京都市内、嵐山に宿をとりました。
ちょうど紅葉の季節の祝日だったこともあり、嵐山近辺は大変な人出。特に、アジア圏の観光客の多さが、これほどまでとは思いませんでした。土産屋が並ぶメインストリートは、まるで、原宿の竹下通りのよう!
人混みが苦手な一家はすっかり辟易してしまい、それではと、翌日は早朝に行動開始することにしました。
家族内でも一番の朝方人間の私は、一人桂川の中洲まで歩いて、朝日が昇るところをコーヒーを飲みながら眺め、その後混雑しているのとは別方向にある、お酒の神様を祀っているという松尾大社へ。
松尾大社は、大山咋神(おおやまぐいのかみ)と中津島姫命(なかつしまひめのみこと)の二柱の神を主祭神とする神社で、酒造りにまつわる神社と言われています。
中津島姫命は、厳島神社で有名な市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)の別名と言われています。
福の神という狂言の演目では、この松尾神「神々の酒奉行である」とされ、現在でも全国の酒造り関係者より、あつく信仰されているそうです。
山裾を背に立派な造りお社です。
古い時代には、この山にある盤座にて祭祀が行われたそうです。
境内の神輿庫には、奉納された多くの酒樽が飾られていて、圧倒されます。
社殿背後にある霊泉「亀の井」の水を酒に混ぜると腐ることがないと云われ、その水を醸造家が持ち帰るという風習が残っているそうです。
松尾大社への参拝の後は、天龍寺へ。
こちらは混雑している嵐山のメインストリートの中にあるため、朝に出かけても物凄い人出でした。よって、こちらはあまり写真が撮れず。
天龍寺は、素晴らしい庭と雲龍図が有名ですが、残念ながらお庭しか拝見することが叶いませんでした。
いずれは見てみたいものです。
それにしても、人が多かった…。