若い頃には興味がなかったことも、年を重ねるとともに見え方が変わってきたということがあります。
10代、20代の頃は自分が夜型人間だと思って生活していました。夜中起きていて明け方に眠るなんてことがわりと当たり前に繰り返されていたのですが、今ではすっかり超早起き生活を送っています。日の出とともに起き出して、外をジョギングするのが、1日のうちでとてもリラックスできる時間です。
ジョギングタイムに出会う、街角に咲く花たちや植物に興味が出てきたのも、若い頃にはなかったことで、ここ数年のこと。
私の中でひそかに「花咲く小径」と呼んでいる近所の一角には、四季折々でいろんな植物がみることができて、とても癒されています。
季節は駆け足で通り過ぎていくようで、日々の暮らしの中で、ちいさな自然に触れられることがとても貴重な時間だと感じています。
頭の中がサブカルだらけだった若い頃の私からすると、びっくりするような心境の変化だと思います。
人生というのはなにがあるのかわからないもので、まだその頃は自分に子供が産まれることも、40代になってもまだ東京に住み続けることも、ましてや、コロナウイルスのパンデミックのことなども、想像できるわけもなく、20年前のわたしはただただ見えない未来に向かって歩いていたのだよな、と不思議に思います。
今現在のわたしも、ここから何が起きるのかわからないし、大切な家族が増えた今、とんでもない幸せに恵まれなくてもいい代わりに、家族が平穏で健康でいられるようにと祈るような気持ちで日々を過ごしています。
過去の私にも今の私にも時間はいつも平等に流れていて、振り返るとずいぶん遠くまできたような気がするのですが、「自分」はいつもここにあって、ときどきそのことに思い至ると、今を生きているという事実が身に沁みるような気がします。
writer ライター
mon
山育ちののんびりやですが、現在は東京暮らし。
寒いのが苦手。夏は扇風機派。
いつも何かを作りたくて仕方がない性分です。
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