10代の頃からずっと、冬になると編み物をしていたけれど、そのときどきのやる気にムラがあって、小さな失敗と成功を繰り返して、自分では成長しているのかどうかよくわかっていませんでした。
しかし、今年、2年越しで放置していたセーターを仕上げた後に、その出来栄えを家族や友人にほめられたことで、少しずつでも続けていたことがなんとなく身についているのだろうなと実感する瞬間がありました。
編み図を見て作っていくのは、簡単なようでいて、どうやらかなり「理解をして実践を繰り返していく」という練習になるようです。
理解できているようで理解していなかったり、雑に読んだ思い込みだけで進めていくと、あとあと重大なミスが発覚して、時間をかけて編んできたところをほどくはめになったりします。それで、がっかりしたりイライラしても、結局は自分のせいだったりするので、いかにきちんと読み解くかが大切。
勘違いで無駄な時間を失うことを編み物から学んだわたしは、まずはきちんとやり方を理解する、わからないことはわからないままにしないでとにかく調べる、ということを身につけることができて、これはすごく仕事の面でも役立ったことです。
あとは、小さな失敗をごまかせるところはごまかしていく、という技もあります。
それでもどうしても納得がいかないときは、まちがったところまで戻るという勇気も必要。この勇気があるかないかで、最終的な完成した時の出来栄えと、達成感がぜんぜん違ってきます。自分のほころびは、結局自分が一番気になるんですよね・・・。
今は目の細かいフェアアイルに挑戦中。細目の毛糸のセーターは編む回数も必然的に多くなりますが、一段一段進むごとにあらわれてくる模様をみるのがうれしいです。編む時間をつくるために、仕事や家事も効率よくできている気がします。
この年末年始のおやすみは、編む日々を過ごすことになりそうです。
writer ライター
mon
山育ちののんびりやですが、現在は東京暮らし。
寒いのが苦手。夏は扇風機派。
いつも何かを作りたくて仕方がない性分です。
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