今年の夏はひどく暑く、外に長くいることが苦痛だった。
やっと涼しい日が増えてきた今日この頃、
自然を感じる余裕がでてきた。
高くなった秋の空を眺めに近所の公園へ行き、
芝生に腰をおろして噴水の音を聞きながら
空をぼーっと眺める。
鳥の群れが気持ちよさそうに風と遊んでいる。
しばらく忘れていた感覚だけれど。
鳥になって大空を飛んでみたい。
悩みも欲望もなく、
なにを思うでもなく、ただ飄々と。
しばし、鳥たちに視線を這わせてそんなことを考える。
ところが、思ったよりも長い時間だったのだろう。
9月になり、日焼け止めを塗り忘れた無防備な肌は
立派に日に焼けてしまった。
今年はうっかり焼かない、と決めていたのに。
おおいに焦り、おおいに反省。
ただ、飄々と。
そんなこともままならない小さな自分。
あー、鳥たちがうらやましい。
writer ライター
中館慶子
北海道生まれ。
仕事でもプライベートでも、どっぷり活字と深い仲。
よく食べ・よく飲み・よく眠り、
合間を縫ってはホットヨガでツリーポーズ。
走ることも大好きで、夢は、いつかはフルマラソン!
わくわくする場所は海と本屋さん。
仕事でもプライベートでも、どっぷり活字と深い仲。
よく食べ・よく飲み・よく眠り、
合間を縫ってはホットヨガでツリーポーズ。
走ることも大好きで、夢は、いつかはフルマラソン!
わくわくする場所は海と本屋さん。