アトリエで作業していたある夜の話
いつも19時すぎ頃でしょうか、
自転車で一斉に通る5~6人の男子学生たちがいまして。
たぶん、部活の帰りかと思うのですが、
アトリエのすぐそばの信号で止まると大きめの声でおしゃべりして、
とても楽しそうなのです。
面白い掛け合いにこちらまで笑ってしまう時もありました。
でもその日は、違いました。
信号で止まると・・・
「泣いていいんだよ・・・・
僕は救われたんだよ、ほんとにありがと・・・♪」
叫ぶように大合唱したのです。
そう、菅田将暉さんの「虹」。
その部分だけでしたから、
きっと別れの日なのだと想像して、ジーンときてしまいました。
コロナ禍に窮屈な学生時代をすごした彼らへ
アトリエのカーテン越しに心から拍手を送りたい。
ほんの数秒の、
青春ドラマのようなできごとでした。
あれから、もう彼らは通りません。
今春の&Robeの下げ札は、巣立ちのデザイン
今回は、この写真にいたしました。
writer ライター
LM
モード評論、アパレルMDを経て独立。
約10年の山暮らしを経て、東京にUターン。
天然素材の服と雑貨のアトリエを運営。
HP: アトリエ「&R」
http://and-robe.shop-pro.jp/
約10年の山暮らしを経て、東京にUターン。
天然素材の服と雑貨のアトリエを運営。
HP: アトリエ「&R」
http://and-robe.shop-pro.jp/