夏至 半夏生ず

暮らしの歳時記 七十二候

七十二候とは、古代の中国で考案された季節を表す方式のひとつ。二十四節気を、さらに3つにわけた期間のことで、気象の動きや動植物の変化を知らせる言葉になっています。
こちらのシリーズでは、古来から四季と共に生きてきた先人たちの知識を学びつつ、季節それぞれの変化に心を寄せていきたいと思います。

新暦ではおよそ7月1日から7月6日頃の時期。半夏(からすびしゃく)が生え始める頃といわれ、田植えを終わらせ農事の節目となる時節です。半夏生の日に降る雨のことを、半夏雨(はんげう)と呼び、仕事を終えた田の神様が天にのぼっていく象徴としていたという言い伝えもあるそうです。農家の人が大仕事を終えひと息つくように、本格的な夏に備え、養生するのも良いかもしれませんね。

また、京都の町家では古くから梅雨の晴れ間に「建具替え」が行われています。
建具替えとは、季節の変わり目に建具を取り替えることで、夏と冬、年に二回行われています。
夏の建具替えは、夏至近辺の梅雨の晴れ間に行われることが多く、冬から使っていたふすまや障子をはずし、
竹を材料として作ったすだれや、 ふすまを簾戸(すど)と言って、竹や葭(よし)で作った夏用の障子などの建具に入れ替えることによって、涼風を室内に入れやすくするとともに、涼やかな雰囲気を作ってくれます。
現代では、京都に限らずこの「建具替え」に習い、夏向きのインテリアをどこかにとり入れて本格的な
暑い夏を心地よく過ごすための工夫をしている家庭も多いことと思います。日本人の素敵な風習の一つですね。