夏至 乃東枯る

暮らしの歳時記 七十二候

七十二候とは、古代の中国で考案された季節を表す方式のひとつ。二十四節気を、さらに3つにわけた期間のことで、気象の動きや動植物の変化を知らせる言葉になっています。
こちらのシリーズでは、古来から四季と共に生きてきた先人たちの知識を学びつつ、季節それぞれの変化に心を寄せていきたいと思います。

冬至の頃に芽を出し、六月から八月に紫の花を咲かせるうつぼぐさ(夏枯草)。
うつぼぐさの花が黒ずみ、枯れたように見える頃合い。
その花は英名ではAll-heal(すべてを癒す)と名前がついているように、昔から生薬として役立ってきました。

夏至の行事食にはどういうものがあるのでしょう。何を食べるかは地方によって違いがあります。
例えば関西では、「タコ」を食べる習慣があります。
これは、田植えしたあとのイネが、タコの八本足のように深く根を張ることを祈願してとされています。
奈良では、小麦ともち米を混ぜてついた餅を作り豊作を願う風習が残っているところもあるそうです。
また、関東の農家では小麦餅を焼いて、神様に供え、田植えを手伝ってくれた方々に振舞う事で
感謝の気持ちを伝えていたそうです。このように、夏至は田植えと深い結びつきがあるということが分かります。