江戸建物探訪

越中島 国立大学法人 東京海洋大学を訪ねる

豊洲にお住まいの方なら、越中島の国立大学と言えば、東京商船大学のほうが馴染みがあるかもしれません。実は、東京商船大学は2003年、品川の東京水産大学と統合し、東京海洋大学となりました。清澄通り沿いから何度となく帆船を目にされたと思います。今回は、この東京海洋大学越中島キャンパスを、大学というより身近なエンタテイメント施設としてご紹介します。

キャンパスは史跡めぐりの見どころスポットで溢れています。

大切にメンテナンスが施されている明治丸のデッキ部分。

重要文化財明治丸
明治丸は、今に残る灯台の巡視船として製造されたわが国唯一の鉄船です。(現在の船はすべて銅製)明治天皇はじめ多くの高官が乗船し、ロイヤルシップの役割を兼ねてました。
7月の国民の祝日「海の記念日」は、明治天皇が、明治9年7月20日、東北・北海道巡幸の帰途、青森から横浜まで乗船されたことに由来します。また明治8年11月、明治丸が小笠原諸島に到着。これは後に世界自然遺産に認定されている小笠原諸島が日本領となる歴史的な航海でした。こんな製造や航海の歴史を持つ船が間近にあり、その船内を気軽に見ることができるのは驚きです。

先端科学技術研究センター。有形登録文化財の指定を受けた昭和7年建築の建物です。

明治丸記念館
明治丸に隣接する建物が明治丸記念館。ここでは、明治丸140年に渡る活躍が、パネル展示や資料で見ることができます。特に船内で使用されていた食器類は、一見の価値があります。

百周年記念資料館には多くの貴重な船舶資料が展示されています。

百周年記念資料館
明治丸記念館と並ぶ白いスクエアな建物が、百周年記念資料館。1階には機関学関係、船を動かすための機械・模型(蒸気タービン類など)が、2階には航海学関係、航海に必要な機器・装置など航法の変遷を知るための資料や船舶模型が展示してあります。

明治丸船内の広々としたサロン。このほかに天皇陛下専用の御座所もあります。

その他
越中島キャンパスには、登録有形文化財や有形文化財が多数あります。キャンパス内を回遊しながら発見する楽しさは、まるでポケモンGOな気分。アンカーやスクリューなども何気にディスプレイされていたり、現存する日本最古(推定)の天文台や歴史を感じさせるアカデミックな趣ある建物群も並びます。

明治丸記念館に展示されている船内で使用されていた食器類。

国内に現存する最古の鉄船ということで、国の重要文化財に指定されている「明治丸」。

構内のシンボルでもあるアンカーのオブジェ。

どうぞ、対岸の東京海洋大学へ。学生としてでなく、観光客気分で門をくぐってください。きっと、近くにこんな素敵な施設があったかと驚かれることでしょう。入場無料で楽しむことができます

百周年記念資料館 外観

明治丸記念館展示室


国立大学法人 東京海洋大学
〒135-8533
東京都江東区越中島2-1-6
東京海洋大学 明治丸海事ミュージアム
03-5245-7360
公開日 火・木・第1/第3土 無料
毎年、7月の「海の日」には、明治丸シンポジウムが開催されます。

アクセス
・地下鉄有楽町線、大江戸線
「月島駅」2番出口徒歩10分

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