釣りの大晦日

編集部|2021年10月22日


渓流釣り(フライフィッシング)を趣味にしている私にとって
9月30日は釣りシーズンの大晦日です。

関東近県の渓流は一部を除いて9月中旬から末にかけて禁漁となります。
それは、魚たちが産卵の時期に入るからです。

3月の解禁から半年間、渓流で釣りを楽しませてもらった魚たち。
いくらキャッチアンドリリースだとはいえ、釣られては離され、
最善の気を使いバーブレスの針(返しのない針)を使って
釣れても短時間ですぐに川へ戻しても、相当なストレスはかかっているはず。

魚たちは、これから冬に入るまでの間にペアを作り
産卵のための場所を求めて、上流や支流へと上っていきます。
そこで、新しい命が生まれ、また来季に下流へと戻っていったり、
上流が住処の魚たちは元の場所へ戻っていきます。

しかし、このところ悲しいニュースも少なくありません。
自然災害ですが、大雨や台風によって川の様子が変わっているのです。
産卵するには、ある程度の岩や砂が必要になるのに
荒れた渓は、岩が一揆に上流から流され、フラットな状態になったり
少し下流で、このような状況になると、行政はユンボを使って
川の中をかき混ぜながらまっ平にしてしまうのです。

そうなると、残ったわずかな岩もなくなり
そこに付くコケや水草が生育できなくなり、当然、水生昆虫も育ちません。
コケや水生昆虫を餌にしている魚たちは、状態のいい場所を求めて
移動するので、いつものポイントに魚が付いていなかったり
酷いところでは、まったく存在していないというところもあるのです。

リバークリーンや産卵場所を作るための釣り人たちの活動もありますが、
年々増えていく自然災害には追い付かない状況。

ひと昔前の生活に立ち返れば、きっとco2の発生も減り、
自然が本来の姿を取り戻せると信じたい。

そう願いながら、今年も釣りの大晦日に渓流散歩してきました。

冬にはザックのポケットの竿が消え、スノーシューやストックをお供に
自然の中を歩きたいと思っています。

writer ライター

編集部

編集部

射手座・A型、夫と2匹のネコと同居中
趣味のフライフィッシングをいつまで続けられるかが最大のテーマ。
昔流行った「脳内メーカー」によると
私の頭はすべて「食」によって構成されているようです。
しかし食以外でも、人の手が関わった仕事やモノ・コトが大好きです。
writer ライター
編集部
射手座・A型、夫と2匹のネコと同居中
趣味のフライフィッシングをいつまで続けられるかが最大のテーマ。
昔流行った「脳内メーカー」によると
私の頭はすべて「食」によって構成されているようです。
しかし食以外でも、人の手が関わった仕事やモノ・コトが大好きです。
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