5月初めの早朝、去年からずっと気になっていた能登に向かうべく犬と共に東京を出発しました。
GW後半初日ともあって、都心を抜けるのに一苦労。
川越まで一般道で、あとはひたすら高速で石川県を目指します。
しかし混んでいたのが首都圏だけで、あとはガラガラ。
日本海側の普段見慣れない山の形にワクワクしながらひたすら運転します。
富山では学生時代に地下水の調査を行ったなあ・・・など思い出しながら、
富山市街を尻目に昼食ポイントの目的地氷見を目指します。
氷見ではすごい人人人!近畿、北陸圏から大勢の人が押し寄せていました。
氷見は被害がさほど大きくなかったようで、
ダメージを受けている建物はあまり目にしませんでしたが、
能登半島の奥にすすむうち、道がうねり、不陸が大きくなり、
またタイマー式の片側通行が随所見られ、
やっと開通したと思われる有料道路のグニャグニャ具合で被害の大きさが理解できました。
建物もビニールシートがまだかけられていたり、傾いていたり、
輪島、珠洲に近づくにつれ被害が大きくなっていき、
とても一年半経ったとは思えない場所も数多く、
想像していなかった自分としては辛い景色が続きました。
ただ、大型スーパーの一部などに出張朝市が開かれ、
おばあちゃんたちが威勢よく呼び込みするなど、着実に復興している気配もありました。
今回、出来ることといえば能登でお金を使うこととウチの二匹のワンコが、
ひょっとしたら被災した人の心の慰めになるかも・・といったくらいでしたが、
大きめの犬を連れて歩いていると仮設住宅や道端、道の駅、色んな場所で声をかけられ、
人間が大好きなうちのワンコはその度色んな話を聞いて、撫でられ、帰る頃にはグッタリ(笑)。
ボランティアは敷居が高く、なかなか踏み出せないでいましたが、
ささやかながら我が家なりの復興支援になったかもしれないなと、
後半の連休最終日、能登を後にしました。
writer ライター

Granscape 大石剛正
1級造園施工管理技師、グランスケープ(有)代表
大学で環境科学を学び、文部技官として地質・地震学の研究を経て、再び大学院にて陸水学を修める。その後環境アセスメント調査会社で屋久島をはじめ日本全国をフィールドワークで廻る。
ランドスケープの世界に入り、それまでの経験を生かし自然さを大切にした
数々の庭園デザインと施工を行う。
Granscape ホームページ
http://www.granscape.com/