神職の家のお正月 戸沢八幡神社の場合

樋口 陽子|2022年1月13日

神職の家に来て、2回目のお正月。いつにも増して、やることがたくさんあります。
お正月の買い物として、餅米(2升)、木の器(大きい方2枚)、小さい鯛(2匹)、昆布。餅米はどこどこで買わないようにと今年も言われた。(古い餅米を買わされたことがあるからです)
12月27日の夜、 2升(3kg)餅米を1升ずつ うるかしておく。(浸水させるという福島の言葉です)
28日、朝ごはんを食べたら、餅をつきます。(機械で)
大 15cmくらい 2重ね(2個が2セット)、中 10cmくらい 2重ね、
小 5cmくらい 11重ね
パンは丸められるのに、餅はあまり上手に行かず、裏側はイマイチです。

その昼ご飯は、あんこ餅、せい餅(えごまと豆腐を擦って醤油と砂糖で味付けます)です。
朝、ご飯をあげている高杯に小さいお餅を入れ、神様にあげます。ご先祖様にはせい餅とあんこ餅をあげます。

29日は、苦に通じると言い、お餅をつきません。

大晦日、夕ご飯前に年神様のお膳を2膳、用意します。鯛、木の器にご飯、徳利に酒。
一回上げたら、お正月様のお膳を持って、外に出て、門松様にも供える。
(お膳をもったまま、ご飯を少し上げ、お酒をかけ、鯛は箸でチョンチョンとしてから、門松にチョンチョン。神社と家の門松4箇所。)
(これは、お正月3が日の朝、同じ事を繰り返します。)

いつもご飯をあげている神様達に盃でお酒を供える。
他に皿に米、塩、煮干しを上げ、ガラスコップに水も用意する。

煮物を作って、霊神様(ご先祖様)に上げる。
そして、家の奥の床の間に八幡様がいて、いつもは荷物置き場になっているのですが、
お正月には、ご飯をあげます。(この部屋も片付けないと、、、、)

22:00に年越しそばを食べると、家人は新年の御祈祷に出かけていきます。
氏子さん達が来て、一緒に新年の御祈祷を受けます。
私は、紅白が終わってから、上がって、初詣をします。

ちなみに家人は、諏訪神社でも新年の御祈祷があり、
八幡様が終わるとそそくさと諏訪神社に向かいます。

元旦の朝、ご飯を上げる時に、お正月様のお膳、木の器にご飯を足して、門松様にお供えする。
家人は、一日中、家々を回って、新年の御祈祷をあげます。(朝5時から、夕方7時ごろまで)

2日 朝「農の初め」
松の枝、枡に入れたお米、お餅、鍬を持って、田んぼに行き、軽く穴を掘って、
松を立てて、お米とお餅を穴に入れて、拝みます。(豊作祈願)

3日の朝は、「三日とろろ」と言って、とろろご飯を食べます。

4日の朝、「棚探し」と言って、年神様のお膳、お餅は片付けます。(年神様のお餅は下げない)

7日は、七草粥。

8日は、小豆ご飯。お正月様を送る為にお供えする。

15日 小正月。神棚に団子を上げる。みずきの木に刺して上げる。

20日 二十日の歯固め 年神様の棚に上がっていたお餅を焼いて、
表面は硬いんですが、歯が丈夫になるように食べます。

お正月 色々 でした。

writer ライター

樋口 陽子

樋口 陽子

1968年 東京生まれ 
生業 料理人
好きなこと 寝ること、食べること、
本を読むこと。好きな料理 発酵食品(漬け物とか、梅干しとか、味噌とか)
マイブーム 着物
好きな家事 アイロンがけ
好きな風景 修行した仏アルザスの小村に続く道のカーブを曲がったときに見える村
北海道然別湖の蒼い湖面・星野道夫さんのアラスカ
好きな作家 宮部みゆき、D・ギルマン、池波正太郎、河惣益己、小野不由美など
いつも聞いているのはJ-WAVE(もうちょっと音楽をたくさん流して欲しい)
やってみたいこと サハラ砂漠縦断
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樋口 陽子
1968年 東京生まれ 
生業 料理人
好きなこと 寝ること、食べること、
本を読むこと。好きな料理 発酵食品(漬け物とか、梅干しとか、味噌とか)
マイブーム 着物
好きな家事 アイロンがけ
好きな風景 修行した仏アルザスの小村に続く道のカーブを曲がったときに見える村
北海道然別湖の蒼い湖面・星野道夫さんのアラスカ
好きな作家 宮部みゆき、D・ギルマン、池波正太郎、河惣益己、小野不由美など
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