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扇子のすすめ 日本伝統の「涼アイテム」

扇子のすすめ

日本人と扇子の関係。

扇風機が登場するまで、扇子はうちわとともに庶民にとって夏の必需品でした。 多くの工芸品が中国など大陸から伝わって日本風に変化していく中、扇子は意外にも生粋の日本生まれ。
その歴史は平安時代初期まで遡ります。最初の扇子は、檜扇(ひおうぎ)と呼ばれ、木簡(もっかん)という細長く薄い木の板を綴り合わせたものだったと言われています。その後時代とともに、その形状が洗練されより使いやすく変化していき、平安時代後期には、扇の骨に透かし彫りをした透扇(すかしおうぎ)、切透扇(きりすかしおうぎ)が生まれ扇子も多様化していきます。
現在の扇子にも様々な種類があります。例えば、日本舞踊などの小道具として必要不可欠な「舞扇」。茶道用につかわれる「茶扇」。香道に用いる「香扇」。人形や置物などの装飾用として飾られる「豆扇」。冠婚葬祭時の礼装用の小物として用いる「祝儀扇」。主に宮中や神社仏閣などで儀礼用として用いられる「有職扇」。そして、一般的に日常使いされる「夏扇」。実にたくさんの種類の扇子が存在します。

自分好みの扇子を見つける。

さて、たくさんの扇子の中、自分にピッタリあったものを見つけるにはどうしたらいいでしょう。
まず、日常使いする「夏扇子」には、「女持」と呼ばれる女性用と「男持」と呼ばれる男性用があり、女性用は男性用よりも一回り小さいサイズとなっています。
一般に男持は七寸三分(約23cm)。女持は六寸五分(約20cm)で男持よりも小さく作られています。その他のポイントでは、地紙の代わりに絹などの布を使用したもの、和紙と絹を貼り合わせたものなど、多種多様です。扇子といえば和服に合うよう作られているものが多いですが、現在では洋服にも合うモダンなデザインのものも多くあり、自分のスタイルに合わせてお気に入りの逸品を見つけたいですね。

扇子袋 扇子袋 右2枚 綿 800円
左2枚 正絹 西陣織 1,500円(税抜)/京扇堂
素敵な扇子カバーも様々な種類があります。大切な扇子を持ち歩くときに。

伝統の技を今も受け継ぐ職人の技
歴史が古い「京扇子」は、紙の扇子の場合、完成するまでに細別すると30以上の工程を経て出来上がります。
今も熟練の職人による手作業で一本一本丁寧に作られておりその工程ごとに分業形態になっています。

職人の技 火鉢の上に扇子の親骨を並べ、熱加減を はかりつつ行われる親あて。

扇骨加工の最初「胴切」から始まり、「割竹」「せん引」「目もみ」「あてつけ」「白干し」「磨き」「要打ち」「末削き」、地紙加工になるとこの後に「合わせ」「乾燥」「裁断」と続き、金箔などの加飾が入る場合「箔押し」「上絵」「木版画摺り」と絵付けの作業が入ります。
その後は、折り加工「折り」「中差し」折地の上下を切りそろえる「万切」が施され、仕上げ加工に入ります。

職人の技 中付けされた扇を数本ずつ組んで、均一に力がかかるよう万力掛けをします。

仕上げは、中差しであけられた穴を口で吹いてあける「地吹き」「中附け」「万力掛け」、最後に「親あて」と言われる親骨を内側に曲げ、先が開かないようにする工程が行われ、親骨の裏側に糊を付け、折り地紙の両端につけ完成します。

職人の技 絵師により手描きされる地紙。「切型摺り込み」「版木つき」などの方法もあります。

このように扇子を作るには、工程によって、担当する職人から職人の手に渡りながら完成していきます。さまざまな日本の伝統工芸品と同じように、技術を次の世代に受け継いでいくのは、扇職人にとっても大切な課題とされています。
すべての工程を体験することはできませんが、扇子を取り扱う店舗では、「上絵」の絵付けの体験をし、自分のオリジナルの扇子をつくることができるお店もありますので、扇子作りを体験してみるのもおすすめです。

職人の技 金箔が貼られる扇には上絵の前に、箔押しされます。


扇の種類と用途
扇は涼をとる夏扇のほか、儀式用、芸能用、装飾用などと種類が多くあります。

飾り扇
床の間や壁面に飾れば、小さな世界が広がります。
墨蹟や画入りなど、記念品にも用いられ好評を得ています。

夏扇
一般には男持は7寸3分(約23cm)で、女持は6寸5分(約20cm)で、男持よりも小さく作られ、和服に合うよう、親骨がバチ形に削られたもの、地紙の代わりに絹を使用したもの、和紙と絹を貼り合わせたものなど多くの種類があります。

茶席扇
茶席に携帯する扇で、女持は5寸(約15cm)男持6寸(約18cm)などがあります。利休茶の湯の心得の百首の歌入や、千家歴代花押集・茶花集・茶菓子集など数々の模様があります。

仕舞扇
能には能楽五流と称して、各流儀によってそれぞれ扇骨の形状や、彫に相違があり、模様も観世は観世水、喜多は三ツ雲、宝生は五ツ雲、金春は金春雲、金剛は九曜星、などのきまりの模様があります。

舞扇
日本舞踊に使われます。各流派の紋の入った流儀物と、紋がなく流派に関係なく使われる無流に分けられます。また、舞台で使用される舞の曲目に合わせた舞台物があります。

式服扇
祝儀扇/お見合いの際の交換扇や婚礼に用い、男性用は昔からの細骨白扇とモーニング扇があります。喪服用/不祝儀の際の扇で、黒染骨鈍色のものが使われます。

扇子 近江ちぢみのふわり扇子
「近江ちぢみ」 を、数少ない日本の布扇子職人の手によって、やわらかく爽やかな風を運ぶ扇子に。開いた時のシルエットは、今人気の丸みを帯びたシェル型。
COLOR:しろ(白) / そばきり(蕎麦切)
価格:6,200(税抜) 西川庄六商店


扇子 縁起の良い扇子
縁起の良い伝統モチーフがかわいい。 日本の縁起の良いモノが扇子の親骨になっています。閉じても可愛い、立てても可愛い扇子です。
COLOR:富士山
価格:4,600(税抜) 西川庄六商店


扇子 2色使いの扇子byCOLOR
ポップでカラフルな扇子は見ているだけで楽しくなります。
大振りなタッセルがついて可愛い系の扇子です。
COLOR:YE×NV/PR×PK
価格:¥3,000(税抜) 西川庄六商店


扇子 ジャパンギャルド扇子「星」「月」
日本の美を前衛的なまでに追求した、シャープで洗練された和モダンの扇子。
COLOR:月、星
価格:各4,200円(税抜) 西川庄六商店


扇子 7寸五分親黒骨「花火」
夏の風物詩、大輪の花火を描いた季節感がある扇子。夏扇男持(男性用)。
価格:2,500円(税抜) 京扇堂


扇子 6寸五分親黒骨「花火」
左の扇子の女持(女性用)。男持より小さく作られています。ペアで持つと目を引きそうです。
価格:2,500円(税抜)京扇堂


扇子 親骨白檀両面「朝顔」
扇の親骨部分に白檀をつかい仕立てられた逸品。仰ぐたびに、優しい香りが立ち込めます。
価格:25,000円(税抜) 京扇堂


扇子 大風量扇子
8寸(約24cm)と大振りな骨に、丈夫な紙を貼っているので、強く扇いで大風量を起こせる扇子。
COLOR:抹茶
価格:6,000円(税抜) 西川庄六商店


扇子 九寸五分舞扇金砂子地「あやめ」
華やかな金箔地に鮮やかなあやめの絵付けがとても華やかに彩ります。舞踊用の扇。
価格:13,000円(税抜) 京扇堂


上品倶楽部おすすめの扇子のお店

京扇堂 東京店
京扇子を扱って百八十年の、京で生まれ長く親しまれてきた、扇子という伝統のかたちと風流のこころを今に伝える老舗の扇専門店。
普段使いできる夏扇を始め、儀式用、装飾用など、ありとあらゆる扇子が取り揃えられています。
自分だけの扇子を作れる「絵付け体験教室」も開催中。

京扇堂 東京店

東京都中央区日本橋人形町2-4-3 地図
TEL:03-3669-0046
営業時間:10:00〜19:00
定休日:日曜・第二土曜日・祝祭日・年末年始
http://www.kyosendo.co.jp/


西川庄六商店
1585年創業の滋賀近江八幡のお店。
安土桃山時代より約400年続く、今でいう「セレクトショップ」。
近江商人として大阪や江戸で日本中の「良いモノ」を取り扱い、そして、現代も扇子を中心に、日本に今も残る「良いモノ」を、時代の暮らしに合わせて、企画開発中。目を引く「新しいモノ」をたくさん取り扱うお店です。

西川庄六商店

滋賀県近江八幡市新町2-8 地図
TEL・FAX:0748-32-2246
営業時間9:30〜17:00/営業日:土日祝日のみ
http://nishikawashouroku.jp

EC店舗:西川庄六商店 EC販売サイト http://syouroku.machi-ya.jp/


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